三話
と、思ったのはいいのだが、眠いです。さっきから眠かったんだよね。
赤ちゃんは寝る、食べることがお仕事なのだ。寝るか。
起きたら、お尻が濡れているんですが。漏らしちゃったな。どうしよう。替えの布を持ってないし、ここは泣きましょう。
大丈夫、私は赤ちゃん、泣いても問題はないんだ。
そう思っても恥ずかしい。だが、下が濡れているのは嫌なので、泣きます。
「ゔぁぁぁぁん、ゔぁぁぁぁん」
泣いてると、メイドさんが来て取り替えてくれました。あざっす。…あまり考えてなかったのですが、私は男なんですね。まぁ、それがどうしたって話なんだけど。
でも、やっぱり恥ずかしいなぁ。これを毎日するのか私は。早く成長したいです。
気を取り直して、ハイハイの練習をしてみましょう。寝返りを打って、あら失敗。もう一度力をためて、よし。そして、手を前に出して、足も前に出す。
おおっ、できた、できました!
それを何回かやったら、疲れました。このくらいでいいかな。
それにしても、この体の親らしい人は見たことがないんだけど、いつ来るんだろう。願わくば、イケメンがいいです。将来に期待が持てるじゃん。
話は結構変わるけど、魔法とか、そういうのあったりする?こういう転生ものってほら、魔法がよくあるじゃない。ここが異世界だったら、魔法とかあるかもしれない。どうやって調べようか。誰か、教えてくれないか。探すのめんどくさいんだよね。
まー、もう少し大きくなってからにしよう。
移動範囲も狭いし、ハイハイをがんばりますか。