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一話
ふぅ、疲れたなぁ。
ゲームは取り上げられるし、勉強勉強ってうるさいし、嫌な日だ。
受験とか、面接とか、不安がたくさんだし、もう嫌になっちゃうよ。
私はそんな事を考えながら寝た。
起きたら、知らないところだった。
ここどこ?知らないところなんだが。私は昨日…自分の部屋で寝たよな?
落ち着け、落ち着け、まずはどこにいるかを確認するんだ。
周りを見ると、そこそこ豪華な装飾品や、模様が描かれてる壁、机、椅子などがあった。
誘拐されたのか?うちにはそんなに金はないのに。
恨みとかは買ってないと思うし、誰がどんな目的で私をここに連れてきたのだろう。
わからないことだらけだ。途方に暮れるってこんなことだったのかぁ。
ふと、自分の体を見ると、小さな手が映った。は?なにこれ!これは、私の手?
試しに手をにぎにぎすると、その手もにぎにぎした。
やっぱりこれは、私の手だ。よし、これは多分、転生ではなかろうか。