キャロル・マーカス 03 怒涛の学園生活
アンジュ御姉様の虜になって以来、私はホウジョウ先輩の家に入り浸りだ。
少々迷惑かとも思ったが、先輩はとても心の広い方のようで、私が毎週のように遊びに行っても笑顔で迎えてくれる。
審査旅行でアンジュ御姉様が1週間もいなかった時は、胸が張り裂けそうだったわ!
それにしても審査旅行から帰って来たホウジョウ先輩が作ったあのチョコレートとかいう御菓子・・・
あれは絶品だったわ!
今までホウジョウ先輩の御屋敷でいただいたプリンとか御汁粉とかいうのもとてもおいしかったけど、私的にはあのチョコレートと言うのは別格だわ!
そうかと思ったら、いつの間にかホウジョウ先輩のお仲間が全員で夏休みにどこかへ行ってしまったわ!
最近、私もあまりにも御屋敷に入り浸り過ぎていたので、少々遠慮していたらその隙をつかれたわ!
後で聞いたらミルキィさんの故郷に里帰りしていたと聞いたけど、それなら私も連れて行ってほしかったわ!
でもさすがにそこまで我儘は言えないわね?
御父様や御母様からも、いくら何でもホウジョウ先輩の家に入り浸りすぎだと怒られてしまったし・・・
でも夏休みに相手が出来なかったお詫びにとホウジョウ先輩が今度サクラ魔法食堂で出す新しい食べ物の「フルーツパフェ」と「プリンアラモード」とかいう物を御馳走していただいたわ!
何・・?アレ?
あんな食べ物があるなんて信じられないほどだわ!
アンジュ御姉様もペロンと一緒にとてもおいしそうに食べていたわ。
また食べてみたいけど、値段が大銀貨5枚もするのではとても私の御小遣いでは無理ね?
でも確かにそれ位の価値がある食べ物だったわ。
今度、御母様とジョミーにかこつけて、御父様に御馳走していただこうかしら?
そしてすっかりアンジュ御姉様やミルキィさんやポリーナさんと仲良くなった私は、4人で迷宮へ行ったり、ちょっと遠くに遊びに行ったりもしたわ。
時には盗賊などにあってビックリもしたけど、ミルキィさんが冷静に判断して、あっさりと盗賊を捕縛して当局へ突き出したわ。
何でもロナバールにいた時にホウジョウ先輩と盗賊捕縛専門の仕事をしていたらしくて、恐ろしく手慣れた感じで私も感心したわ。
しかもポリーナさんは驚く事にゴブリンキングや上位悪魔のマルコキアスまで倒した事もあるのですって!
しかもマルコキアスなんか単独でよ!
本当に信じられない事ばかりだわ!
これはメディシナー侯爵様たちのお気に入りの妹弟子になるのもわかるわ。
本人はホウジョウ先輩のオマケとしてお付き合いいただいていると言うけど、そんな訳ないでしょう!
この3人のおかげで私も今まで以上に魔物を倒すのがうまくなったし、盗賊の捕縛の仕方まで覚えてしまったわ。
事実、私服でアンジュ御姉様と二人で出かけた時などは、少女二人だと侮られて、何回も盗賊たちと出会ったわ。
もちろんすべて捕縛して当局へ突き出してあげたけど。
そう言えば時には賞金までいただいた事もあったわ。
その事を御父様やお母様に話したら、かなり呆れかえられて「危険な事をしてはいけない」と言われたけど、勝手にあちらから襲ってくるのですもの?
仕方がないわよね?
そんな事が何回か続いたら二人ともあきらめたみたい。
ジョミーは面白がっていたわね?
今年の学園祭は凄かったわ!
何と言っても料理部の独擅場に尽きるわね?
一緒に高等部学園祭に遊びに行ったジョミーに言わせると、同じくホウジョウ先輩の所属する窮理部も凄かったらしいけど、そちらは私的にはどうでもいいわ!
とにかく今年の料理部は凄かったわ!
あのホウジョウ先輩の御屋敷で食べさせていただいた事のある肉まんも凄かったけど、何と言っても「綿菓子」ね!
あんな菓子がこの世にあるなんて夢にも思わなかったわ!
本当に空に浮かぶ雲を食べている感じよ!
料理部の人たちがホウジョウ先輩は料理の天才だと褒めちぎっていたけど、それも納得だわ!
肉まんにプリンにチョコレートに綿菓子・・・
本当にあんな料理をどうやって思いつくのかしら?
私としてはプリンやチョコレートが出品されなかったのは残念だったけど、あちらは材料がたくさん揃えられなかったので仕方がなかったようね?
4年生の出し物だった「七色靴の姫」もとても面白かったわ!
アンジュ御姉様の作った馬車タロスは本当に見事だったわ!
それにしてもホウジョウ先輩って、あんなに女装が似合ったのね?
驚きだわ!
確かに初めて会った時から、16歳の殿方にしては、華奢で女顔だとは思っていたけど・・・
だけど劇が終わった時にミルキィさんが騒いで大変だったわ。
ポリーナさんと一緒に宥めていたけど、あの人もあんなに騒ぐ事もあるのね?
学園祭の後の競技大会も凄かったわ!
やっとアンジュ御姉様の本気や、ホウジョウ先輩の実力を見れたって感じね?
それにしてもグリーンリーフ先生は凄かったわ!
あんな賢者級の3人を相手にしてあっさり勝ってしまうって・・・
あれじゃアンジュ御姉様やポリーナさんやミルキィさんが自分たちの事を大した事はないと思ってしまうのは当然だわ。
あの方たちの事を考えると、私もとても今までみたいに自分の事を自慢げになんて話せないわね?
本当に今までの自分が恥ずかしいわ・・・
上には上がいるって言うけど本当ね?
でもグリーンリーフ先生より上の魔法使い何ているのかしら?
そんなの想像がつかないわ!
全くこの1年は怒涛のようにアッと言うまに過ぎてしまったわね!
あの方たちと一緒にいると、本当に驚く事ばかりだわ!
当小説を面白いと思った方は、ブックマーク、高評価、いいね、などをお願いします!
ブックマーク、高評価、いいねをしていただくと、作者もやる気が出てきますので是非お願いします!




