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ポリーナ・パーシモン 24 第三無料診療所

 翌日からレオニーとレオンの薦めにより、ポリーナは第三無料診療所で働く事となった。

今や正式に副所長となったステファニーがポリーナに尋ねる。


「ポリーナさんは治療魔法は何級なのかしら?」

「はい、中位治療魔法と解毒は可能です」

「では六級相当ですね?

それだとこちらでの給金は一日250ザイになります」

「はい、それで構いません」


こうしてポリーナの魔法治療修行が始まった。

診療所の寮に泊まり、毎日が治療の訓練だ。

そしてそこでケット・シー型の治療魔法ジャベックを見て驚いた。


「これは・・・ペロリンですか?」


そのポリーナの質問にステファニーが答える。


「ええ、これはペロリン1号よ。

エレノア様とシノブさんが作ってくれたジャベックなの。

今はメディシナー中の診療所に複製が作られているけど、これが一番最初に作られた物なのよ」

「ええ、私の診療所にもペロリン11号がいるんです」

「まあ、そうなの?」

「はい、それに私、シノブさんの家で、本物のペロンにも会って来たので何だか嬉しいです」

「まあ、そうなの?ペロンは元気?」

「ええ、毎日日向ぼっこをしたり釣りをしたりして元気です」

「そうなの?良かったわ。

でも私、始めてシノブさんがペロンと出会った時にはとても困ったわ」

「そうなのですか?」

「ええ、だっていきなり毒状態で運ばれてきたペロンを、シノブさんがその場で治してしまったんですもの。

みんな患者さんたちが家畜も治してもらえると思って次の日から大変だったわ」

「まあ・・・」


診療所の規則では犬猫などの家畜を治療する事は禁じられている。

そんな物まで無料で治療していたら際限がないからだ、


「それが収まったと思ったら、今度はそのペロンを魔法治療士として雇って欲しいと言って連れて来た時にまた困ったわ」

「そうなのですか?」

「ええ、だってケット・シーの魔法治療士なんてそれまでいなかったから・・・

それを当時副所長だったオーベルさんが、即決で雇いいれちゃったのよ?

しかも大喜びでね?

私、驚いたわ」


その話を聞いてポリーナはクスッと笑って答える。


「何だかあの人らしいです」

「そうね、でもそれが正解だったわ。

今やこの診療所でも、いえメディシナー中どこでもペロリンは大人気ですものね」

「ええ」


また、ポリーナはルーベンと名乗る老魔法治療士にも出会った。

この老人は何とここで100年以上も魔法治療士をしているらしい。

しかもポリーナと同じく六級の魔法治療士で、診療所の職員からの信頼も厚い様だ。


「ほう?あんた、シノブの知り合いなのかい?」

「はい、随分とお世話になりました」

「俺もさ、俺が六級の魔法治療士になれたのは、あいつのおかげなんだ」

「そうなのですか?」

「ああ、あいつとオフィーリアで俺の訓練をしてくれてな。

わざわざ迷宮に連れて行って、俺のレベルを上げてくれたのさ。

おかげで俺は六級魔法治療士になれた」


ポリーナもエレノアがここではオフィーリアと名乗っている事は聞いていた。

それを聞いてうなずく。


「ええ、私もあの御二人には随分と迷宮で訓練をしていただきました」

「ははっ!あんたもかい?

全くあいつらには頭が下がるよ。

何の得にもならないのに、人を鍛えるのは大好きみたいだからな」

「そうですね」


こうしてポリーナは第三無料診療所で忙しい日々を過ごした。

そんなある日、ポリーナはレオンハルトから呼び出しを受けた。


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