終と始まり
僕は今から死ぬ。
この首吊り台によって。
自殺する。
ここに遺書も残した。
もうやり残したこともない。
残ったのは、奴への復讐心だけだ。
もう死のう。
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僕の自殺した経緯。
ここまでに至る道のりを書こう。
僕は、ハリマ。
王都に生まれ17年だ。
ごく一般的な家庭に生まれ、15の時には婚約者もできた。
彼女は優しく、とても美人だった。
彼女の名前はミクロ。
それから1年。
僕達はスキルを貰うために教会にいき、スキルをもらった。
その少し前に、僕の街から勇者が輩出された。
僕は鍛冶師。彼女は聖女だ。
聖女は、勇者のパーティーに、ついて行かなくてはならない。
その日から僕は彼女と会えなくなった。
最後にあった時、彼女は、魔王を倒して帰ってきたら結婚しよう。
そう言ったのだ。
しかし彼女は裏切った。
魔王を倒した勇者はミクロとの婚約を発表した。
彼女の親と俺の親が問いただしに行くと、
うるさい。
と言って勇者は彼らを切り捨てた。
僕もミクロにあいに行った。
しかし彼女はそんな昔のことはどうでもいいきもい死ね。
と言われ追い出された。
僕は絶望した。
親も殺され、財産も没収された。
何でも勇者に対する不敬罪だそうだ。
僕は生きる術と生きる気力を失った。
もういい。
死んでやる。
お前らを呪い殺してやる!
僕は一生勇者に寝取られた人としてバカにされるだろう。
だがこの遺書を見た人が真実を知っていればいい。
もう死ぬか。
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彼の視界はブラックアウトした。
目がさめた。
あれ?
死んだはずじゃ?