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白菊のしらべ  作者: 柊 さつき
12/20

回想

「おはよう」

「おはよう。今日は早起きなんだね」

暁の告白の夜から、季節は夏を迎える。いつもなら、朝寝坊をする白菊が、早く起きてきた。

「私だって、早く起きれるのよ?」

「それは、失礼」

そこへ、台所から雪花が朝食を運んでくる。その後ろを竜がついてくる。

「竜、えらいね」

「オレはいつも手伝ってんだぞ!バカ菊が寝坊助なんだよ」

「そうだね」

いつものように、にぎやかな朝。でも何かが違うと、暁は思う。

朝食を終えて、片付けをして、しばらくすると白菊が出かけていった。

「ヒカル、お前は留守番かい?」

「ワン」

「そうか」

暁はヒカルを撫でる。

「今日は、京君の命日なの。お墓参りよ」

声がしたら方をふりかえれば、雪花と彰が

いた。

「早くから?」

「そうなの」

雪花は、ふんわりと笑う。

“京” 暁がここにきてから、何度か聞いた名前。

「雪花さん。その京ってどんな人なんですか?」

「京君。五十嵐京介は、彰君の友達で、看護師さんだったの。菊ちゃんと京君は、お互いに好きだったのに、ちゃんと気持ちを伝えられないままになってしまったの」

「どうして?」

「2年前に、ナタ国で内乱があったのは知っているか?」

彰の問いに、暁はうなずく。

「その内乱で傷を負った一般の人たちのために、各国がいろんな支援をした。この国からも、医師や看護師が派遣された。京も行くことになったんだ」

暁も覚えている。そのときに旅をしていた土地でも、話題になっていた。

「その内乱で、京は死んだんだ」

「え?」

「もう、2年になるか……」

彰は静かに語り始める。



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