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遭遇

 


 あの後、一旦草原の方に戻り、白い少女___多分、アルビノかなんかなのかな?___のステータスを確認すると…


 __________

 〈_______〉二つ名〈悪魔の娘〉

 種族.人 年齢.15 性別.女

 職業.奴隷 LV.5

 状態. 空腹.瀕死.精神疲弊.体力低下


 〈ステータス〉

 体力・G(F)

 魔力・E(D)

 攻力・G(F)

 防力・G(F)

 攻魔・F(E)

 防魔・E(D)

 速力・G(F)


 〈装備〉

 頭・無し

 体・白い貫頭衣

 腕・無し

 脚・無し

 足・無し

 アクセサリー・無し

 奴隷の紋(持主・ゲルソン・スベラ子爵⇒リュウ)


 〈スキル〉

 魂融合

 召喚魔法

 家事LV.2


 〈所持金〉

 0


 _______________


 他の気になる事はあったが、状態が余りにも酷いのを見て。急いで飛んだ。

 出来るだけ少女に、影響が出ないよう、入念に魔法をかけて、急いだ。


 だけど、どれだけ飛んでも、見渡す限り草原と森…


 どれほど進んだか分からないが景色が変わらない。


「くっそ、なら森の方に…」


 焦りながら、森の奥の方に向かって飛ぶ。

 だが、しばらくすると草原が見えてきた…


「…なんだ、これ。」


 まるでループしてるかのような感覚に違和感を感じて、草原…いやこの空間を対処に解析をしてみた、普通なら何も起こらないが…


「やっぱり…」


 解析の結果は…

 ______________

 封印結界


 ある存在を封印するための結界。

 結界内はループしている。

 内側から出るには遺跡の中にある魔法陣を使う必要がある。


 ______________


「どうしよう、遺跡吹っ飛ばしたんだけど…」


 そう思いながらも遺跡のあった場所に行くと、そこには台座だけ浮いていた。


「…なんだあれ?」


 不思議に思い近づくと、急に台座が割れて落ち、中から半透明の女の人が出てきた。


『もしかして君かな?ここを壊しちゃったの?』


 呆然としていると、半透明の人?が話しかけてきた。


「え、えぇ、そうです、なんか封印されてる様なんでまとめて吹き飛ばしました。」


 俺がそう言うと目の前の半透明な女の人が、爆笑しだした。


『あっはっはっはっ!ふふっ、ははっ、そうか、君が壊したのか。』


 しばらくすると収まったのか、また聞いてきた。


『すると、壊す前に不愉快な儀式を行っていた奴を殺したのも君か?』


「えぇ、そうです。」


 その事を聞き、改めて自分が殺したんだと思っていると、


『よくやった。封印されてる私からも礼を言うよ。』


 と言われて、さっきから気になっていた事を聞いた。


「封印されてたのって貴方、なんですか?」


 と聞くと、


『うむっ、そうだ、私がここにあった遺跡もといここの空間に封じられた存在だよ。』


 と言ってきた。やっぱりそうなのか…てことはこの人が悪魔?


『あっ、ちなみに私は本物悪魔じゃないよ?悪魔って呼ばれてはいたけど、まぁ力だけならそういう高次生命体に近いけどさっ。』


 と言われた。


「どういうことですか?悪魔の様な存在じゃないなら何故封印され『まぁまぁ、とりあえずその娘ほっといちゃまずいでしょ?』…そうですね。」


 そう言われ、抱えている少女の状態を思い出す。


「でも、僕にはどうしようも出来ないんです。そう言った力を持ってないんです。」


 何も出来ないことに苛立ちを感じながら、そう言うと、半透明の人は…


『確かにね。君も大概凄まじい力を持ってるみたいだけど、封印した状態で、いや君の力は攻撃的だから、きっと封印が無くとも無理か…まぁどんな力でも空腹はどうにも出来ないけどね、この娘が死にそうなのは主に衰弱しているからだし、衰弱はどうにも出来ないよ、ゆっくり療養して回復させていくか…』


 そこで一旦区切り、半透明の人は、


『大きな力を与えるか、だね。それも人間辞めるくらいの…』


 と言った。


「ちょっ、なんでそんな事を…」


 と言おうとすると、半透明の人は抱えている少女を、僕から奪い、少女を抱えると少女の頭に手を乗せた。


『既に瀕死の状態、しかも空腹とか、病気でも無い、自然な事による衰弱はまずすぐには治せないのよ、だけど他の…ドラゴンとかの持つ様な破格の力を与えれば、肉体その物が圧倒的に強化される。貴方なら少なくとも分かるはずよ?私なんかよりもずっと強い力を秘めている貴方なら…』


 そう意味ありげに言われ少しドキッとした。

 確かに昨日からかなり動いているのにそんな空腹を感じない。

 疲れも気にならない程度…


『ほら、理解したかしら?』


 そう言われ頷く。だけど一つの疑問を聞いてみた。


「だけど、そんな力を誰が与えるの?」


 と聞くと、半透明の人は少し頬を膨らませながら言ってきた。


『あら、失礼ね。こんなんでも私すごいのよ?封印されるくらいには、ね。』


 そう言った時の顔はどこか寂しそうだった。


『…私はね、多分もう1000年位封印されているは、当時、私が生きていた頃は戦争ばっかでね、そんな時に私は産まれたの…この子の様に特殊な力を持って…』


 と言った。


「待ってくれ、この子に特殊な力があるのか?」


 そう聞くと、不思議そうな顔をしたものの、説明してくれた。


『この子はね、魂の器が大きいの。

 そうね、例えるとするなら、普通ならコップ。多少差はあれど問題にならない程度。だけどこの子は、大きなバケツの様な大きさ。

 まぁ、貴方と同じくらいと言えばいいかな?

 もはや、この子の器は、人ではあり得ない領域なの。

 そして、昔から何かしら異常な、並外れた力を秘めている人は、瞳が紅くなることが多い。

 でもこの子はただ器が大きいだけ、魂自体は普通なの、可哀想ね。多分今の時代が平和でも戦争ばっかでもこの子は、嫌われ者だと思うは、平和な時代なら、力を秘めているかもしれない悪魔。戦争ばっかなら、見掛け倒しの使えない物。本当に可哀想…』


 少女の頭を優しく撫でながら、その人は言った。

 話しは続き…


『私はね、戦争ばっかの時代で、優遇されたの、化け物の如き力を持っていたから、私が戦う様を見て敵は悪魔と呼び、味方は勝利の天使と崇た。

 だけど、戦争が終わると皆が皆私を悪魔と呼び、迫害して、最後に封印した。そして長い間ずっと一人でここに居た。

 たまに私の力を利用しようとする人が来て私の封印を解こうとするけど、私自身が拒否するから決して解かれない。

 今回もそうなるはずだったけど、貴方が来てくれたおかげでずっと思っていた事を最高の形で出来るわ。』


 そう言い終わると、その人は少女の胸に手を当てた。

 すると、今まで半透明だった体がはっきりと見えるようになり、その人の全容が見れた。


『全力を出すから姿変わるけど、あんまり驚かないでね?』


 そう言うと、その人の背中から白い翼が生え、腰あたりから尻尾の様な物が生えた。

 その見た目は天使にもドラゴンの様にも見えた。


「な、何をする気なんだ!」


 と問うと、その人は、軽い感じで言った。


『何、簡単よ。私の全て、力も何もかもをこの子に与えるのよ。

 結果的に私は死ぬけど、ちょうど良かったわ。もう飽き飽きしてたの、ここには、やっと解放される。

 まぁこの子には、さらに重荷を乗せるようで悪いけどね。

 でも、貴方がいるなら安心出来るわ。

 ちゃんと守りなさいよ?』


 と言ってきた。そんな事をやろうとしているのか。


「でも、そんな事をしたら、その子の肉体に負担がかかるんじゃ…」


『その辺は大丈夫、私はこの状態になると、触れた相手のスキルを少し見れるの。

 この子、ちょうど良いスキル持ってたから。

 それに私もなんとかするし、大丈夫よ。

 それとこの子の名前、無いみたいだから私がつけてもいい?

 結婚して子供を持つことが夢だったの。

 良い?』


 言いながら、その人と少女の周りには大小大量の魔法陣が展開されていた。


「…普通、決めるのはその子だけど、いいですよ。」


 多分、今から助けるこの人の方がいいと思うし、何より僕にはネーミングセンスがない気がするから…


『ありがとう。この子の肌と髪はすごく綺麗な白だから。

 ユキってどう?私が住んでたところによく降る、白いふわふわしたものなの。』


 と僕に聞いてくる。安直な気はするけど、いい名前だからいいと思う。


「いい名前ですね。」


 そう言うと、その人は嬉しそうに、笑い。


『ありがとう。』


 って言った。

 その後に何か呟くと魔法陣が光だし、一箇所、少女、ユキの胸の場所に集まり一つの大きな魔法陣になった。


『じゃあ、お別れね。ユキを絶対に守りなさいよ。それじゃあね!」


 と言い。その人は光の粒子となり、魔法陣に吸い込まれた。


 魔法陣は綺麗な光を仄かに放ちながら、収束していき、やがてユキの胸の中に消えた。


 するとユキは浮力を失い落ちそうになる。


「うぁっと。危ない。」


 そう言い、ユキを抱えると、空間に亀裂が走り徐々に空間が無くなっていく。


「…これどうやって出るの?」


 そう思っていると、落ちた台座の近くに空間の歪みがあり、すぐにそこにおりて、中に入ると、一瞬浮遊感を味わった後、森の中に出た。


「ここは…どこなんだろう。まぁ街が近くにあるといいな…」


そう思いながら、僕はユキを抱えると、飛びたった。




現在の二人のステータス


__________

〈阿澄 龍〉

種族.狼人 年齢.17 性別.男

職業.ーー LV.26

状態.封印


〈ステータス〉

体力・B

魔力・B

攻力・B

防力・C

攻魔・B

防魔・B

速力・A


〈装備〉

頭・無し

体・制服(上)

腕・無し

脚・制服(下)

足・靴(黒)

アクセサリー・黒淵石のペンダント(封印)

封印の紋様(透明)


〈スキル〉

餓狼

創造

アームズマスター

アイテムボックス

解析

喰人

混合魔法.LV1

風魔法.LV3 水魔法.LV1

雷魔法.LV1 闇魔法.LV1

結界魔法.LV2


〈所持金〉

10000G


_______________


______________

〈ユキ〉二つ名〈悪魔の娘〉

種族.人 年齢.15 性別.女

職業.ーー LV.10

状態.空腹.精神疲弊


〈ステータス〉

体力・D

魔力・C

攻力・D

防力・D

攻魔・C

防魔・C

速力・D


〈装備〉

頭・無し

体・白い貫頭衣

腕・無し

脚・無し

足・無し

アクセサリー・無し

奴隷の紋(持主・リュウ)


〈スキル〉

魔人

魔力支配

召喚魔法

四天墜

決壊

基本魔法LV.2

氷魔法LV.2

回復魔法LV.2


〈所持金〉



_______________


こんな感じです。

まだまだ強くなりますよ?

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