表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/20

序章的な?

初心者です、読んでて書きたくなったので書いてみました。

基本的に自分の欲を満たす感じです。

 



 夏のある日、一人の女が子供を産んだ。


 女には夫と呼べる人はいなく、それどころか家族と呼べる様な人はいなかった。


 だから、この子供は初めての『家族』だった…


 たとえ、それが襲われて出来た子供でも…


 生まれてきた子供は病弱だった。


 普通の風邪でも、なかなか治らず、母親の女は必死に看病して、なんとか育ててきた。


 だが、女一人だけでは生活は出来なかった。


 一年間は騙し騙しなんとかやれたものの、もう貯蓄は無く途方に暮れた。


 そんな時、女の元に昔の友人が訪ねてきた。


 友人は女の身の上を知っていた、『家族』と呼べる物がいない事を…


 だから、素直に友人は女に『家族』が出来た事を喜んだ。


 そして友人は女にある提案をした。


「俺にもまだ産まれたばかりの娘がいるのだが、母親がいないんだ、そこでどうだろう。

 一緒に暮らさないか?」


 女は驚いた、友人に子供がいたこともそうだが、一緒に暮らさないかという部分にも驚いていた。


 女は友人に確認のため聞いてみた、プロポーズなのかと。


 友人は少し赤くなりながら、あぁそうだ、と言った。


 女は友人のことは好きだったけれど、親が許さなかった。


 だが、今は親はいない。


 女に断る理由は無かった、自分の息子にとってもいい話なのだから。


 その日女にはまた『家族』が増えた。それも二人も。


 それからは今までの事が嘘の様に幸せだった。


 息子も今までが嘘の様に元気になって、新しい『家族』の妹と仲良く遊んでいた。


 そして一緒に暮すようになってすぐに、友人いや夫との間に子供が出来た。


 元気な男の子だった。


 子供達も喜び、夫も喜んだ。女はそれを見て一番喜んだ。


 そして月日は過ぎ、息子が中学卒業の時に新婚旅行をプレゼントしてくれた。


「妹と一緒に頑張って貯めたんだ。さすがに外国は無理だったけどね。」と照れながらいう息子を見て少し涙目になってしまった。


 子供達の事が心配だったけれど、留守は任せてと背中を押されて、女と夫は温泉旅行もとい新婚旅行に出かけた。


 行きは順調で二人で楽しみお土産を持って帰る時にトンネルが崩落して電車が閉じ込められてしまった。


 夫は女を庇い怪我を負い、女は無傷では無かったものの、夫よりはましだった。


 長い時間が過ぎた、夫は既に冷たくなってしまった。


 女も徐々に弱っていった。


 やがて女は最後に残してきた子供達を思いながら、夫の後を追った。


 その日の夜に、夜空に寄り添う様に二つの流れ星が流れた。



駄文ですがよろしくお願いします

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ