1/5
少年
初投稿です。
暗い暗いサイコロの内側のようななにもない四角い部屋の隅で少年は食いしばり苦痛を我慢しながら泣いていた。
少年にはここがどこなのか、なにをされたのか一切わからない。ただ痛かった。全身が焼けるように痛い血が煮えたぎる。もう最初の頃の憤怒の感情なんて無い。痛みを感じないのは寝てる時だけ、だが寝返りで激痛と共に目を覚ます。
どれだけ怒っただろうか。どれだけ憎んだだろうか。どれだけ死にたいて思っただろうか。どれだけ耐えただろうか。
ある時、鉄をすりあわせたような足音と共に少年の救世主が現れた。
ああああ