なんで黙っているんだろう?
昼休み。
教室。
窓際。
クラスメイトD、机に突っ伏してる。
珍しく静か。
早瀬
「……」
水城
「気になる?」
早瀬
「気になる」
少し間。
早瀬
「今日、一言も喋ってなくね?」
水城
「朝は喋ってた」
早瀬
「マジで」
水城
「『眠い』って」
早瀬
「カウントするのか」
ーーー
昼休み。
クラスメイトDの側。
友達が来る。
「大丈夫?」
クラスメイトD、笑う。
「うん」
それだけ。
友達、去る。
静か。
早瀬
「……」
水城
「何?」
早瀬
「"うん"しか言ってない」
早瀬
「……それだけなのかな?」
水城
「昨日の続き?」
早瀬
「かもしれん」
早瀬
「なんで黙るんだと思う?」
水城
「考えてる」
早瀬
「か」
水城
「疲れてる」
早瀬
「か」
水城
「話したくない」
早瀬
「か」
水城
「分からない」
早瀬
「結局それ」
水城
「うん」
ーーー
帰り道。
校門。
クラスメイトD。
前を歩いてる。
早瀬、少し迷う。
早瀬
「おーい」
クラスメイトD。
振り向く。
早瀬
「今日静かだったな」
クラスメイトD。
少し考えて。
笑う。
クラスメイトD
「あー」
少し間。
クラスメイトD
「眠かった」
早瀬
「それだけ?」
クラスメイトD
「それだけ」
クラスメイトD
「昨日ゲームやりすぎたんだ」
笑う。
手を振る。
帰っていく。
静か。
ーーー
帰り道。
早瀬
「……」
水城
「外れたね」
早瀬
「全部」
水城
「全部」
少し笑う。
早瀬
「考えすぎた」
水城
「うん」
少し間。
水城
「でも」
早瀬
「うん」
水城
「聞いた」
早瀬
「聞いた」
水城
「それでいいと思う」
夕日。
二人。
並んで帰る。




