表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

短編集

ただ存在していることを祝福する

作者: 逢坂巡
掲載日:2026/02/13

無償の愛。


そんなものを受け取ったことがある人間は

一体この世にどのぐらいいるだろうか。


私達には親がいる。


親は子どもに学歴を期待する。

勉強しなさい。

塾に通いなさい。

テストで良い点を取りなさい。


賢くなることを強要してはこないだろうか?



私達には友だちがいる。


友だちはノリがいいこと、面白いこと、優しいことを求めてくる。

話していて面白くないと距離ができる。

共感し合わないと距離ができる。

不快な点ばかりが目立つと縁を切ってしまう。


自分にとって都合のいい人間を友だちと呼んではいないだろうか。



ダメなやつで鈍くさくて勉強もできなくて不器用でブサイクで面白みもない。機転もきかない。


そんなやつと進んで友達になろうとする人はどのぐらいいるだろうか。


できることが求められる。

美しいことが求められる。

頭が良いことが求められる。


そういったものが褒められ、尊敬され、もてはやされ、みんなに讃えられて、賞賛される。


能力がなければ求められずに捨てられる。

優れていなければ視界には入らず無視される。


優れた人しか入学できない一流大学。

面白い人しか参加できない交流の場。

頭のいい人ばかりの一流企業。

ハイスペックな人たちの社交場。


高ければ高いほど優れており、劣っているものになど皆、興味を持たない。


みんな、親でさえ、ただ生きているだけでいい、とは言ってくれない。

生きているだけで嬉しいとは言ってくれない。

無償の愛などどこにもない。

そのままでいいとは誰も言わない。



そのままじゃダメだよ。

勉強しなさい。

お前、つまんない。

他の人と行くからいいよ。

不合格。

ご健勝をお祈りします。

ノリ悪いな。



どく、ドク、毒。


言葉が毒になって私を苦しめる。


できない私はダメなんだろうか。


必要とされてない?


みんなに無視されて仲間外れ?


何にもできない、得意なこともない?


自分で自分のことを支えられない。


自分ですら自分を傷つける。


自分のことを信じられない。


それが人生で一番辛いことだ。



それでも。


それでもいいんだよ。


それでも十分だ。


そこにいるだけでいい。



親もかけてくれなかった言葉。


今の私たちにはそれを学べる場所がたくさんある。


小説に書いてあるかもしれない。


YouTubeの動画で誰かが言っているかもしれない。


Amazonプライムで観たアニメのキャラクターのセリフにあるかも。


宗教の教えかもしれない。


好きな俳優さんが言っていたような。


あの映画のセリフかな?



目の前にいる人間が言ってくれなくても、

どこかの誰かが必ず私たちに届けてくれる。


それでもいい、と。


それでもいいと言ってくれる。


支えてくれる。

励ましてくれる。

勇気づけてくれる。

慰めてくれる。

受け入れてくれる。

包み込んでくれる。


…愛してくれる。


親からも友だちからも愛されなくても

どこかの誰かが必ず守ってくれる。


ただ生きているだけで偉い。

あなたが生きていてくれて嬉しい。

いるだけでいいんだよ。

特別じゃなくていいんだ。


ありのままの、

生まれた時の、

何もできなかった赤ちゃんが、

こんなにかわいい。


存在そのものを愛してもらえるとき、

人は最も強くなれる。



このラブレターを

最も愛する旦那さんに捧げよう。


いつもありがとう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


最後までお読みいただき、ありがとうございます。


作品の感想を、★〜★★★★★で評価していただけると嬉しいです。


今後の創作の励みにさせていただきます。


どうぞよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ