雪かき
雪かきをしたんだけど
なんか終始
勿体ないなって
そんなこと思いながら
白くキレイに降り積もった雪を
道の脇へと寄せていく
真白だった雪が
土色へと変わっていく
まだらな色の雪が
塊になっていく
せっかくの白が
柔らかい白が
汚れて
溶けて
塊になっていく
こんなこと
言っていたら
豪雪地帯の人に
叱られてしまいそうなんだけど
雪の白が
一面を覆って染め上げるあの白が
静かに降り積もる
夜を明るく照らす
あの白が
僕は好きで
体はバキバキで
雪はめちゃくちゃ重くて
靴もビチャビチャになったけど
それでも
キレイだと
勿体ないと
思いながら
雪かきに従事していた
僕ですと
ただ
それだけの
話
なんだけど