森の散策
「う〜ん、良い朝」
私は背伸びしてベッドから起きた、やっぱり朝日を浴びるのって気持ちいい。
牢屋は地下にあったから朝昼晩の時間の感覚なんかなくて気持ちがドンドン落ち込んでいったから、太陽大事。
「今日はちょっと森の散歩をしましょうか」
家を出て森を散策+食材探しに行く事にした。
「おっ、キノコ発見! でも、これって食べれるのかしら?」
見た目は美味しそうだけど見極めが大事だから一旦保留。
暫く歩くと水の音が聞こえてきた。
「もしかして川が流れているの?」
水の音を頼りに歩いていくと小川を見つけた。
「魚が泳いでるわ、飲んでも大丈夫かしら?」
両手ですくって飲んだ。
「美味しい! 冷たいし生き返るわ」
魚も大きいしコレは道具があれば釣りも出来る。
大事な食料源を確保出来たので楽しみが出来た。
森の中を更に歩いていくと……、
「えっ、何かしらこの大きな木……」
絶対に樹齢1000年は越えているだろう、と思われる大樹を発見した。
「もしかして、この森の主みたいな存在かしら……」
多分そうかもしれない。
「森の主様、この森に住む事になったフローラと申します。迷惑はかけませんので住む事をお許しください」
私は膝をついて両手を組んでお祈りを捧げた。
「ここは定期的に来た方が良いかもしれないわね、今度はお供物を持ってきましょう」
そう決めて私はこの場を去った。
この時は気づかなかったのだけど大樹は優しく光っていた。