現状を把握しました。
とりあえず野ウサギは一旦倉庫に保管する事にした。
もう一回外に出て今度は食べられそうな果物とか野草を採って来た。
果物はそのままガブリと食べた。
「うん、ジューシーで美味しい!」
久しぶりに新鮮な食べ物を食べて心がワクワクしている。
野草は適当に切って炒めて食べた。
「食材はあっても料理が出来なきゃ意味が無いわね、料理人じゃないけど手伝ったり教えてくれる人はほしいわね……」
〈メッセージを受信しました〉
「あら、また管理者の代理人という方からかしら?」
画面に触れるとメッセージが現れた。
『ステータスを見れる様になりました。困った事があったらメッセージを送る事が出来ます』
「へぇ~、私から送る事が出来るのね、えーとステータスオープン!」
そう言うと違う画面が現れた。
画面には私の名前と能力、更に現在地とか細かいデータが書かれていた。
現在の私の身分は平民、魔法は火、水、雷等の初期魔法が使えるらしい。
そして、この森は隣国にある『追放の森』と呼ばれている場所である事がわかった。
「追放の森って私にピッタリね」
この森は主に何かしらトラブルを起こした者達が送られてくるらしい。
理由はこの森には魔物が住んでいて二度と戻ってくる事はできないらしい。
しかし、それはかなり昔の話で今は普通の森なのだが人々は今でも魔物が住んでいると信じていて近寄らないそうだ。
「じゃあ人が来る事はまず無いのね」
それはそれで寂しさはある。