ロイラさんと話しました
話が纏まった所で私はエリオ君とシェーラ嬢を二人きりにしてロイラ様と話をする事にした。
「ロイラ様、どこの者かもわからない私の話を聞いていただきありがとうございます」
「いやいや、貴女が普通の女性ではない事はひと目見てわかりましたよ」
「はい?」
「仕草振る舞いから高貴な家の出身である事はわかりましたし、話し方から教養を身に着けているのがわかります」
うーん、やっぱりわかる人にはわかるんだなぁ。
「お察しの通り、私はとある国の公爵令嬢でした。訳あって詳細はお教え出来ませんが最近こちらの国に住んでおります」
「そうでしたか、色々あったんですね」
「えぇ、色々ありましたが今は心穏やかですよ」
そう言って私はニコリと笑った。
「心穏やかが一番ですよ、エリオ君を見ていると痛いほどわかります」
「それほどひどい目に会っていたんですか?」
「シェーラがね、『エリオには黒い靄がかかっている』て言ったんです。あの子には感情が目に見えるみたいなんですよ」
そんな能力があるのか、嘘をついたらすぐにわかるでしょうね。
「それで密かにロンバート家の内情について調べました」
「エリオ君への虐待がわかったんですね」
「シェーラがエリオ君を婚約者に選んだのは魔力云々ではなく彼の人柄なんです。僕も彼の事を気に入ってます。あの家はそれを全く理解していなかった。血の繋がった家族なのに……」
「……そういう家もありますよ。私も両親に裏切られた身なので」
「そうなのですか……」
「えぇ、まぁ話し合えていなかった私も悪いんですがね、家族って血の繋がりだけじゃ成り立たない物なんだなぁ、てつくづく思いましたよ」
「そうですね……」
ロイラさんはちょっとだけわかる、みたいな表情を見せた。
まぁ、ロイラさんも抱えている物があるんでしょうね。




