歓迎されました、何故?
「ここがシェーラのタウンハウスです」
私はエリオ君の案内である家の前に来ていた。
流石は貴族の家で豪華な造りだ。
(実家を思い出すわね……)
元実家もこんな感じだったのを思い出しちょっと感傷に更けた。
「でも、会ってくれるでしょうか?」
「大丈夫だと思うわよ、私はともかくとしてエリオ君は顔を知られているのだから」
そう言ってエリオ君を励まし、門を叩いた。
「はい、どちら様で……ってエリオ様っ!?」
扉を開けたメイドが驚きの声を上げた。
「お久しぶりです……、シェーラはいますか?」
「え、えぇ……、すぐに呼んで参りますので!! あっ、こちらの方を応接間に案内しなさいっ!」
「かしこまりました」
扉を開けたメイドとは別の若いメイドが私達を応接間へと案内してくれた。
……エリオ君はともかく私も入って大丈夫なんだろうか?
そんな事を思いながら待っているとバタンッ!という大きな音と共に扉が開いた。
「エリオっ!」
「シェーラ!」
金髪サラサラのかわいい女の子がエリオに抱きついてきた。
「エリオ、良かった……」
「心配かけてごめんね」
シェーラ嬢は涙ぐんでいる、よほど心配していたんだろう。
「シェーラ、再会を喜ぶのはいいが少し取り乱しすぎだ。お客さんがいるんだぞ」
お兄さんだろうか、若い男性が入ってきた。
「あっ、申し訳ありません、エリオの顔が見れて凄く嬉しくて……、貴女がエリオを保護してくれた方ですね?」
「はい、フローラと言います」
「シェーラ・セイラージュと言います。エリオを保護してくれてありがとうございます」
「僕は兄のロイラ・セイラージュだ。僕からも感謝するよ。フローラ嬢」
「いえいえ、人として当然の事をしたまでですので……」
丁寧に頭を下げられ私は恐縮した。
ていうか初対面でどこの誰だかわからないのにこんな親切な対応をしてくれるとは思っていなかったので驚いている。
元母国の貴族は平民とか邪険に扱う人達が多かったからなぁ、少なくともそんな人達よりは上だ。




