エリオのデータ
「それでエリオはこれからどうするの?」
「……できればこの体質を変えたい、僕も魔道士として認められたい」
「だったら、一緒に住まない?」
「え?」
「別に無理強いはしないわ。あくまで選択肢の一つとしてどうかしら?」
「……よろしくお願いします」
こうして同居人が決まった。
その日の夜、エリオは疲れてすでにベッドで寝ていた。
「こんなに小さいのに追い出すなんて……、呆れて物が言えないわ。でも、本当に治せないのかしら? 彼のデータが見れればいいんだけど……、『オープン』」
空中に画面が表示された。
「やっぱり私のステータスだけね……、ってあれ? なんか増えてる」
項目のところに『仲間』が加わってる。
タッチしてみるとなんとエリオのデータが出てきたのだ。
「エリオの家名は『ロンバート』、確かに魔道士の一族みたいね、でも性格に難アリで敵も多い、と。婚約者は『シェーラ・セイラージュ』、へぇ〜、全属性を扱う事ができて『オールマイティー』と呼ばれてるのね……」
う〜ん、他人の個人情報を見るのはどうかと思うけどエリオを立ち直らせる為にも必要な事だから、と自分に言い訳してエリオのデータを見ている。
「えっ!? エリオの魔力量って多いじゃないっ! これだったら普通に魔道士としてやっていける筈なのに……、『魔力過多症』? なるほど、人より魔力が多すぎるから上手く使いこなせていないわけね、治す方法は……、ある程度成長すると自然に治る、なんだ治せない病気では無いのね」
ちょっと安心した、が私は気になる文面を見つけた。
「『追放の森』の奥にある『聖樹』の蜜を飲めば徐々に魔力が馴染む事ができる……、聖樹ってまさか?」




