三題小噺シリーズ 020 『墾田永年私財法』『ディオキシリボ核酸』『ビットコイン』
今回は初挑戦の刑事モノ。
(^^)
どうなることやら、、
『お前が殺したんだろ!?』
「…しらねぇな、言い掛かりは良くねぇぞ刑事さん。。」
『知ってるぞ!お前が こんでええねん死罪法 とか称して人を殺めたのは…』
「…だから殺してねぇ、、俺のはこんでええねん私財法。ただの金儲けだよ。」
うーん、(・ω・`)
やはり一筋縄ではいかない。。
俺は捜査一課の刑事。
殺人の容疑者を取り調べ中。
だがコイツは野盗のような頭のキレる小悪党。
微罪での別件逮捕が精一杯。。
俺はやり込められてるわけで、、
「だいたいだな、日本の警察は簡単に人を疑い過ぎるのが良くない。」
『…それはそうかも知れん、、』
「おかげで俺の友人のディーノは酷い目に。」
『たしか…性犯罪の容疑者としてネットで拡散されたらしいな。。』
「そうだ!ディーノキモいぞ拡散ってなんだ!可哀想じゃないか!!」
『…ディオキシリボ核酸かよ。たしかに冤罪は絶対ダメだ。。』
「物事を単純に捉えるからだ。世の中はDNAも同じで複雑に絡み合ってる。細胞だけに核心には迫れないぜ。」
『うぐ、、(・ω・`)』
ぐうの音も出ない。。
冤罪を出されては警察は抗えない。
ならばここはヤツの言う通り複雑に絡めて考えよう。
まずは証拠のある微罪から突破口を探ることにしたわけで…
『…ならば質問を変える。お前の言う こんでええねん私財法について答えてくれ。』
「けっ、(´-ω-`)またその話かよ。。」
『たしか仮想通貨を使うんだよな。』
「ああ。ビッと儲けたっつうか…申告漏れがあったのは悪かったよ。。」
『ふざけんな!不正で儲けたから申告しなかったんだろ!』
「何をネムたいこと…(^-^)、ビットコインの不正などしてないぞ。」
『…そうなの?(・ω・`)』
「ああ。ネムのデータ管理はDNAのような螺旋構造。書き換えは不可能に近いんだ。」
『だがお前はたしか…不正をされたんだよな。。』
「ああ、(´-ω-`)、不正というかウイルスに巻き込まれたんだ。DNAを乗っ取るインフルエンザのようなもんさ…」
『それで儲けの殆どを失った??』
「…その通りだ、、だから申告漏れと言っても微々たる金額だ。。」
『うぐ、(・ω・`)』
「…そんな微罪で長々と喚問しやがって、、蕎麦屋で言えばモリかカケのような貧相な問題だろが!?」
…コイツ、Σ(-᷅_-᷄๑)、
野盗のくせに人のことを野党みたく好き放題に罵りやがって、、
ならば…ここから反撃。。
だって俺は野党でも野盗でもない。
俺は…律令国家を冠する日本国の公僕。
証拠もなしに犯罪とも言えない小問題を問い詰める愚行など絶対にしない。
ここからは切り開く。(・∀・)
野盗には開墾ならぬ悔恨させる。
『ならばお前さん…恨んでるんだよな。』
「な…何を??(・ω・`)」
『ビットコインで大損させられたことが動機なんじゃないの??』
「な…何をいう!?そりゃたしかに恨んじゃいるが決して弾いたりは…」
『…弾く??なぜ凶器を知っている??』
「そ…それは、、」
『その反応が見たかったんだよ。』
「…うぐ、、(・ω・`)」
反撃開始。(^-^)
だが失言だけでは足りない。
重犯罪を言うなら残された証拠を見せなければ…
「そうだ!俺の手元には大した金は残ってないぞ!!」
『…その通り。軽犯罪では何も残っちゃいない。。』
「ならば何が残ってる!?こんでええねん私財法が何を残したと言うんだ!?」
『そりゃ墾田永年私財法。重(銃)犯罪でお前の手には、、』
硝煙(荘園)が残ってました。
おあとがよろしいようで。(^ω^)
うーむ。(^^)
硝煙オチでは反応はとうだろう??
次回は『田植え』『ジャーマン・スープレックス』『ユニクロ』
の三題です。