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ボクが歌うの?

15歳の一学期の終わりにボクは、女の子になってしまいました。

そして、2学期の初めに幼馴染の同級生、久礼 誠一くれせいいちに「俺の赤ちゃん、産んでくれ」って言われました。

ボクと誠一は付き合うところから始めて、ボクが誠一の赤ちゃんを産んであげたいと思うほど好きになったら、ボクは誠一を受け入れるって話になりました。

ところが、今になって誠一の元カノの京口 沙也加きょうぐちさやかさんが、そこに割り込んできて、自分が誠一の赤ちゃんを産んであげるって言いだした。


ここまではいい。

・・・・・・で?

なんでボクは、誠一に「ボクが誠一の赤ちゃんを産んであげたいって思うほど、誠一が好きになる様に頑張って!」とか、言い出したんだろう?

・・・・・本当は、わかってる。

元々、京口さんは、誠一と経験してるぐらい深い仲だったんだから、本来なら、二人の間に入ったのはボクだってこと。だから、普通に考えれば、ボクが誠一を譲らないといけないってことくらい。

勿論、ボクと京口さんだけの気持ちだけを考えたらダメ。誠一の気持ちも大事。

誠一は、たぶん、本当に心の奥底からボクの事を好きでいてくれている。それは誠一が時折見せる、幼馴染のボクさえ見たことがないような顔をボクに向けてくるから間違いないと思う。


そして、ボクもきっと、誠一のことを・・・・。

・・・・・いや、自分の気持ちを誤魔化すのはもう嫌。

ボクも誠一のことが好き。

だから、京口さんにも誠一のことを渡したくないんだ。彼女と誠一が話をしているのを見るのも嫌。

ましてや二人が肌を重ねていた過去のことなんか考えたくもないよ。

でも。今のボクに京口さんほどの覚悟は無いのも事実なんだ。

赤ちゃんを産んであげるって、ボクと誠一だけの問題じゃないことくらい、流石にボク達の年齢ならわかってる。

生まれてくる赤ちゃんの幸せを考えたら、ボク達の考えが酷く身勝手な言い分だってことくらいわかっている。

だから、ボクは今すぐに踏み出せたりなんかしないんだ。

反対に京口さんは、それでも赤ちゃんを産んであげるって断言できるくらい誠一のことが好きなんだね。

これは既に肌を重ねた関係の京口さんだから、言える重さ。

まだ、誠一と付き合い始めたばかりのボクには、とても言えないよ。


・・・・・・京口さん。本当に好きなんだね。誠一のことが・・・・・・。

ボクが傍観者なら、こんな素敵な恋を絶対に応援してあげたいけど・・・・・今、京口さんはボクの恋敵。

そんなの嫌。京口さんに比べたらまだ気持ちは薄いかもしれないけど、ボクだって誠一のことが好き。渡したくないの・・・・。

はぁ・・・・・。なんでこんなことになっちゃってるんだろう?

もう、京口さん。誠一のどこがそんなに好きなの?あんな喧嘩っ早い男のどこがいいのよ・・・・・。

愛想つかして、諦めてくれないかなぁ…‥。

・・・・あれ?

あれれ?

そういや・・・・・肝心の誠一は、ボクのどこがそんなに好きなんだろう?

あらためて聞いてみたことがなかったな・・・・・。


「と、いうわけで、誠一はボクのどこがそんなに好きなのっ!?」

誠一がボクのどこが好きなのか気になってしょうがないボクは、休み時間に校舎の渡り廊下に誠一を引っ張って行って問い詰める。

誠一は「可愛いところ!!」って、即答した。

・・・・・・いや、そういう事じゃなくってね。

「・・・・・誠一は、ボクの外見が好きってこと?」

「ああ。大好きだ。」

・・・・・え~?

本当。何なの?君。

嘘でもいいから「君の優しい性格や気配りができるところが好きだよ」とか、さわやかな笑顔と共に言ってくれないの?

「じゃぁ、誠一はボクよりも可愛い子が現れたら、その子に行っちゃうの?」

「お前より可愛い奴なんか、この世にいない。」

即答。

こんなに即答されたら、ボクは何にも言えなくなっちゃう。

でもさ、誠一。ちょっとくらいボクの内面も好きになってほしいな。

だって、外見だけが好きだなんて・・・・・。

「外見だけが好きだなんて言ってないぞ。そうだな、他には~・・・・・」

誠一は右手人差し指を天に向けながら、ぐるぐる回しながら遊ぶように思案する。

それから、大きな声で「声っ!!」って言いだした。

え?声?・・・・

ボクの声が好きなの?

 「そうっ!!声もいいな。お前は声も凄く可愛いと思う。女になってから魅力が増した気もするけど、そもそも男の頃からお前の声は凄くいい。」

・・・・・はい?

え?男の頃からですか?

「男の頃から声が可愛いのは、声変わりしてないこともあったんだろうけど。なんていうか、ちょっと色気があるんだよなぁ。

 ハスキーともちょっと違うし・・・・・・。他の女と比べてもハイトーンかって言われたら、そうでもない標準的な声の高さだと思うし・・・・・・うーん・・・。改めてお前の声の魅力を考えると、表現しにくいなぁ・・・。」

と言って、誠一は考え込んでしまった。

誠一は、相当真面目に悩んでしまったみたいで、そのあとは授業中も腕を組んで考え込んでいた。

そして、放課後、帰り道に自転車をこぎながら突然思いついたように言い出した。


「お前さ。俺と一緒にライブに出てみないか?お前の声は絶対に映える」

・・・・はい?

「ボクが・・・・・歌うの?・・・・人前で?」

「うん。」

ダッ・・・・・・ダメダメダメ!!そんな恥ずかしい事出来ないもんっ!!

ボクはもう必死になって首を横に振る。

「ふ~ん。」

誠一は意地悪な笑みを浮かべてボクを見る。

なに?

なんなの?そのいやらしい笑みは?

「言っとくけど、俺のバンドメンバーには沙也加がいるぞ?」

・・・・・

・・・・・・・

・・・・・・・・・・は

「はっ、あ~~~~~~~~っ!!!?」

ボクは通学路だというのに思わず()()()()()ことに素頓狂すっとんきょうな大声を上げてしまうのでした。


信じられない!!

信っ・・・・・じられないっ!!

なに、こいつ。頭おかしいんじゃないの?

なんで、シレっと元カノがバンドメンバーに在籍していることを今付き合っている彼女に告白できるの?

「誠一って、絶っ対、ボクの事を彼女として大事にしてくれてないよねっ!?」

ボクは流石に真っ赤になって抗議する!!

断固、抗議するぞ!

これって、つまりあれでしょ?

ボクがいないところでバンドの練習と称して、元カノと会ってるってことでしょ?

そんなの嫌よ!!絶対、嫌っ!

て、いうか・・・・・・別れた後もよく一緒のバンドで活動できるわねっ?


「いや。これは音楽性の問題だし。

 真面目な話、あいつのドラムはいいぞ。正確なリズムを刻んでる。」


誠一は真面目な顔でそう言った。

もうっ!変なところで生真面目なんだからっ!!

知ってるよ!誠一が何かに取り組んだら、その世界に嘘はつかない。不誠実は事はしないって!!

誠一は、天性のセンスの良さでスポーツも音楽もこなすけど、それはセンスだけじゃなくて、たゆまぬ鍛錬があるから。その鍛錬に耐えるのに必要なものは天才だろうと凡人だろうと一緒。それは情熱しかない。

幼いころからボクはそんな誠一の姿を見てきたからわかるよ。

誠一が本当に純粋に京口さんの音楽をリスペクトしてるって。

京口さんの努力と技術を一人のミュージシャンとして評価してるから、別れた今でも一緒のバンドにいるんだよね。

でもね。でもね、誠一。

「でもね。誠一。それって・・・・・女の子にとっては、とっても残酷なことだよ?」


好きな男の子から、一人の演者としてか見てもらえないなんて・・・・・。

そんなの、可哀そうだよ。

ボクも女の子だからわかるよ、京口さんがどれほどの覚悟で誠一の赤ちゃんを産んであげるって言ったのか。

胸が張り裂けそうなほど、悲しかったに違いないし、どうしようもなく誠一のために動きたいって思ったのか・・・・・・。

なのに、誠一は、彼女をバンドメンバーにしかみてないの?


ボクは京口さんの気持ちを思うと、涙がポロポロとこぼれ落ちるのを止められなかった。

誠一は、そんなボクを慰めるように頭をポンポンと抑えると、優しい声で言ってくれた。

「お前のそういう優しいところ。俺は好きだぜ。」

・・・・・ズルいぞ。

そんなのもっと好きになっちゃうじゃんか・・・・・。

ボクは京口さんが可哀そうで泣いてるのか、誠一に優しくされたのが嬉しくて泣いてるのか、もうぐちゃぐちゃでわからなくなっていた。

でも、誠一は断言した。

「お前は沙也加を甘く見過ぎだ。あいつは優秀なドラマーだ。

 あいつの音楽に対する情熱は、そんなにちっぽけなものじゃないさ。」

だから「一度見てみればわかる。」って、付け足した。

今週の土曜日にスタジオを借りて練習するから、一緒に来いよ。と、誘われた。

行くよ!!

行かないって選択肢なんかないわよっ!

だって、そうでしょ!?ボクのいないところで京口さんと会うんでしょ?

色仕掛けするって公言している京口さんとっ!!

そんなの我慢できないもんっ!!






・・・・また誠一に乗せられた・・・・。

結局、バンドメンバーに参加する前の顔見せってことで、土曜日に誠一が練習するスタジオに行くことを約束しちゃた。

・・・・・・・ていうか、ボク。女の子になってから本当に嫉妬深くなったと思う。

男同士ってさ。あれでしょ?

友達同士で女の子の取り合いになっても、フェアな感じで話し合ったり、友達だから譲り合ったりして友情を優先するんでしょ?

ボク、元男の子なのに、今はそういう感情全くないよ。

・・・・ていうか、ボク。冷静に考えたら、女の子を好きになったことなんか一回もなかったから、そんなシチュエーション自体、無関係だったね。

ああ。

もっと、平和に恋愛したかったなぁ。

なんで、誠一なんか好きになっちゃったんだろう?ボクのバカっ!!


土曜日。ボクはせめてもの反抗で可愛い服なんか着てあげなかった。

ジーンズに白のTシャツだけの服装で誠一の前に現れてやった。

なのに誠一は「凄い!!可愛いっ!!」って、嬉しそう。

もう、何でもアリなの?君。

誠一は、初めのうちはボクと手をつないでくれていたけど、スタジオに近づくと流石に京口さんに気を使ったのか、手を離してくれた。

よかった。別にボクは京口さんに嫌がらせしたいわけじゃない。

そしてスタジオに着くなり、いきなり誠一は京口さんにビンタされてた。

「最っ低!!!」

ごもっともです。

ボクは、とばっちりを受けるのが怖くて、誠一から少し離れる。暴力反対です。

でも、京口さんは逃げるようにして誠一から離れたボクを睨みつけて「そんなあざとい服装して、嫌な子ね!」って言いがかりをつけてきた。

いや、君のホットパンツの方があざといと思うんですけど?

と、思ってたのにバンドメンバーの男は「清楚だ」って、言ってきた。

うーん?京口さんなんか学校だと本当にボクよりも清楚に見えるんだけどなぁ。

長い黒髪がステキなの。憧れちゃう。

今は、ポニーテールにしてるのが、何となくかっこいい。

ボクも髪の毛伸ばしたら、こんなのやってみたい。

京口さんは、ボクの視線に気が付いたのか、黒髪をバサッとなびかせると「で?」と誠一に尋ねてきた。

誠一は、苦笑いしながら、「ちょっとこいつにお前のドラム聞かせてやってくれよ」という。

京口さんは、しばらく腕組みしたまま誠一を睨みつけるように見ていたけど、その内、プイッと背を向けるとドラムにスタンバイした。

・・・・・あ、さまになってる。・・・・・

素人の僕が見てもわかるくらい、京口さんは脱力した姿勢なのに研ぎ澄まされた集中力を発揮していた。そして、いきなり激しいリズムでドラムをたたきだした。

それがすっごくカッコいいの。

ボクは思わず両掌を組んで京口さんの演奏に聞きほれる。カッコいい。

こんな関係じゃなかったら、「お姉さま」って言いたくなるくらい京口さんはカッコよかった。多分、女の子なら誰でもこんな演奏を見せられたら、京口さんに憧れちゃうよ!

本当に、カッコいい!!

そして、ボクは誠一が言ってたことを理解した。

確かに京口さんの音楽に対する情熱なら、誠一と別れた後でもバンドを続行できるんだろうなって。

でも、元カノの前に今カノ連れてきたら、そりゃビンタもされるよ。


ボクはもう帰りたくなったけど、それでも誠一には言っておきたいことがあった。

「ねぇ、こんな凄いバンドに音楽をやったことがないボクが入るのって無理がありすぎない?」って。

京口さんは、それを聞いて猛反対したよ。他のメンバーも納得しなかった。

彼らには彼らの世界がある。特に京口さんなんか恋愛感情を犠牲にしてでもバンドを取ったんだから猛反対して当然だよ。

あのね。誠一。ボクは京口さんが心配だから、見学みはりのためにここに来たいけど、練習に参加したくはないなぁ。

でも、誠一は諦めずにボクに向かって童謡の「月の砂漠」を歌ってみろと言い出した。

え~?

は、恥ずかしい。

ボクはもう、真っ赤になって下を向いちゃったけど、なぜかバンドメンバーは、ボクの歌声を聞く気になっている。そういう世界なのかな?とりあえずどこの馬の骨かもしれなくても実力は見てやるって・・・・そういうこと?

でも、ボクはそんなつもりないんだけど・・・・。ああ、皆の視線が痛い。京口さんまで目を見張ってる。

ああんっ!!もう、やるわよっ!!

やればいいんでしょっ!!誠一のバカーっ!!


ボクは、せいぜい精一杯、丁寧に月の砂漠を歌うのだった。

歌っている間、恥ずかしくてバンドメンバーの顔も見れなかったし、何かメンバー同士で話をしていたかもしれないけど、とてもそれを聞く余裕はなかった。ただ、歌い終わった後、誠一だけが拍手してくれた。

ボクが恐々こわごわ,メンバーの顔を見ると、全員が厳しい顔でボクを見てた。

ほらね。素人がいきなり通用するわけないじゃない。

ボクは無駄に恥をかいただけじゃないかっ!!

ボクが恨みがましい目で誠一を睨みつけていると、京口さんが「・・・・・良いわね」って言ってくれた。

え?

どういうこと?

京口さんを見ると京口さんは苦虫を嚙み潰したような顔でボクを睨んでいたけど、「悔しいけど、あなた。いい声してるわ。」って・・・・。

他のメンバーも「じゃあ、初めはコーラスで入ってもらうか」っていいだした。

え?

え?

ええええええええっ!?


こうして、ボクは誠一のバンドのメンバーに入ることになった。

さ来月の路上ライブの日まで、時間が足りないから土日はずっと練習ってことで話がまとまる。

京口さんは「じゃぁ、これからずっと私たち。一緒だからね?」と、誠一に腕を絡ませてボクを挑発してきた。

あ!そういうことか!

これでボクと誠一の週末のデートの時間は無くなってしまった!!

しかも、京口さんは誠一と出会える時間を確保してしまったのだった!!

ぐぬぬぬ・・・・・。おのれー、京口さんめー。

お姉さまって言いたくなるくらいカッコいいドラマーじゃなかったら、ひっぱたいてあげたいくらいズルい女ね。

・・・・・ま、暴力はふるわないけど。こわいし。


とりあえず、その日の練習で、ボクは渡された楽譜を見ながら簡単な音合わせだけ参加した。

そして、練習解散後は、誠一と京口さん。そしてボクの三人で帰ることになった。

「ちょっと・・・・・・遠慮してもらえる?」

ボクは堂々と誠一に腕組みしてる京口さんに苦情を言う。大体、いやらしいよ。そんなのオッパイを誠一に押し付けたいからやってるだけでしょ?

誠一もなんかまんざらでもない顔してるし、全く。なんで、男の子ってこんなにエッチなの?

ボクは腹が立って、ボクの手を握る誠一の右手に軽くかみついてやった。

「あいたっ!」

ふーんだ!もう、手なんか繋いであげないんだからねっ!

ボクはプイッとそっぽを向くと京口さんが声をかけてきた。

「ねぇ、あなた。私と勝負する気なのは良いけど、音楽だけは絶対に軽い気持ちでやらないでよね?」

なんだよ。そんなの京口さんに言われるまでもないよ。

バンドのメンバーがどれくらい音楽に熱を入れてるかわかってるもん!いい加減なことなんかできないわよ!

ボクはそんな気持ちを押し殺して「・・・・うん。」とだけ答えると、京口さんは嬉しそうにニッコリ笑うと「ついでに()()()のこと、諦めてくれない?」なんて言ってきた。

ボクは腹が立って、こっちも誠一の腕に抱きついた。負けないもん!

そしてジト目で京口さんを睨みつける。負けないもん。

京口さんは、そんなボクを見て寂しそうに笑ってから「じゃぁ、戦争ね。」といってきた。いや、怖いから。

「いい?私が誠一を落とすか、あなたが誠一に落とされるか。恨みっこなしでやりましょう?・・・どう?」

京口さんは学校では清楚なイメージがあったけどドラムの演奏と同じでカッコいい性格の子だった。

そっか、誠一が好きになるわけだ。

ボクは、コクリと頷くと京口さんは「じゃあ。また明日ねっ!」って、嬉しそうに笑って走り去っていった。

本当にサバサバした性格の人だなぁ。

ボクは誠一を見上げて言った。

「で?どうなの?彼女の誘惑に負けずにボクを思い続けられるの?相手はかなりの強敵だよ?」

誠一は走り去っていく京口さんを見て「良い女だろ?あいつ。俺は、あいつに惚れてたよ。」と、堂々とボクに言った。

でも、わかる。京口さんは素敵な女の子だと思うよ。

だからこそ、不安。誠一はボクのことが好きだけど、それでも肌を重ねるほど京口さんのことを好きになっていたのも事実なんだ。誠一だって京口さんに迫られたら、いつか()()を戻しちゃうかもしれない。

人の気持ちって側にいる時間が長いと流されちゃうものだし。

ボクは、不安で思わず抱きしめた誠一の腕に力が入ってしまうのだった。



15歳の夏。ボクは人生で生まれて初めてバンドに挑戦することになりました。

・・・・・ほんとうになんでこんなことになってんの?

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