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災厄登場!

遅くなりました!本日2話目です!

読んでいただけると嬉しいです!

 ルシファーとの現状の戦闘力の確認から、一か月が過ぎた。今日はとあることに悩みまくっている。

 それは何かというと、竜の卵達がかえったのだ! パチパチ! もうほんとにやっとだよ……っていう割には早くて驚いてるんだけどね。そうなんだよ、竜ってルシファーの話によるとかえるのがめちゃくちゃ早いらしい。そして育つのも。まあそんなことは置いといて、


「名前はどうするのだ? 我に着けてくれたみたいにサクッと名付けないのか?」

「うーん、いろいろ候補がありすぎて、悩んでるんだよね。とりあえず、炎凰竜に関しては炎の(おおとり)って意味で、実際鳥みたいな見た目だもんね」

「うむ。我も以前、ほかの古代竜の中にいるその炎凰竜とやらと戦ったことがある。竜同士も皆が仲がいいというわけではないのでな。それで戦ったのだが、その時と同じ姿をしておるな。こやつは生まれたばかりなので小さいが……」

「キュウ?」


 うーん、やっぱりルシファーと戦えるほどの強い竜なら適当に名前を付けるのは良くないな。どうしよう。炎……炎の鳳……っていややっぱあれだよな。


「ラーってどうかな?」

「キュウ!」

「どうやら気に入ったみたいだな。それにしてもおぬしは名前を付けるのがうまいのだな」

「いや~、あはは」

「ん? なぜそんな微妙そうな顔をする? 我、何か変なことを言ったか?」

「あ、いやそういうわけじゃないよ! 気にしないで」

「む? そうか。それならいいが」


 いやーだって、ねえ? 昔いた世界の知識から引っ張り出してるだけだからな……。


「それで? ほかの者たちの名前は? どうするのだ?」

「うん。一応もう決めたよ。気に入ってくれるといいんだけど。氷皇竜は女の子みたいだしブイって名前にしよう。少し響きは微妙だけど、どうかな?」

「キュウん!」

「おお、また気に入られたようだな。我は同族なので、彼らの感情の変化は一応わかる」

「そうなんだ。よかった~。じゃあ、次は雷王竜だね」

「うむ」


 彼はどうしよう? あ、もうピンときた。


「雷王竜、君の名前はインドラだ!」

「キュキュー!」

「おぬしはほんとにすごいな……。なぜ我が聞いていても不思議と拒否したくならんような名前ばかりポコポコ思いつくのだ?」

「さあ?」

「まあ、良い。ほらほかにも待っておるぞ」

「うん」


 次は地帝竜ね。確かあの有名な海洋神様はもともとは大地の神ともいわれてたんだっけ?


「地帝竜、君の名はポセイドンだ」

「ガウ!」

「気に入ったのかな?」

「そのようだな」

「じゃあ、みんな! そしてルシファー! これからよろしくね?」

「ああ」

「「「「キュウ! キュウん! キュキュ! ガウ!」」」」

「うんうん。こうしてみると、竜が五体ってホントにすごいね!」


 ほんとに反則に見えるな……。だってルシファーはともかく、この子たち、生まれたばかりなのにすでに僕の言葉完全に理解してるみたいだし、王者の風格が漂ってるし。マジですごい


 それに心なしか、最近すごく魔力量が上がってる気がする。この感じルシファーと契約して実際に魔力量が上がった時と同じだから多分間違いない。なるほどツェーザルがすごく魔法の力が上がったって言ってたのはこのことね。ちなみにどうして僕が卵が生まれないとその属性の力が上がらなかったのに、ツェーザルが上がってたって話を父上から聞いたのかというと、前にも言ったように、ツェーザルの一家は僕らより早めに儀式に出ていたのだ。多分僕らより一か月半くらい早かったのかな?

 だから卵がかえるのも早かったのだ。


「それじゃあ、さっそくって、ん? あれはディルクとアンナ? ああ、何でここに来たか分かった」

「この小竜たちだな」

「正解。多分家にいなくなってたから、僕と一緒にいると思ったんだろうね」

「ある意味兄弟でしっかりと分かり合えているのだな。ならば大切な彼らを守れるように、これからはもっと力をつけねばな。女神との約束もあるのだろう?」

「うん。頑張るよ」


 そう。ルシファーには話してあるのだ。僕が転生者で、女神に依頼を受けていることを。


「兄さま! やっぱりここにいた! しかも小竜たちもつれて!」

「別にいいだろ? 僕の竜なんだから」

「そうだけど……うう、俺も早く竜に会いたいな~」

「そうでしゅ。私もお兄様みたいにしゅごい魔法師しゃんになりたいでしゅ!」

「今日も二人とも元気みたいだね」

「ははは、良いことではないか」

「あ! ルシファー今笑ったな!?」


 平和だね~。初めてルシファーと出会ったときは秒読みで気絶してたくせに。今じゃすっかり家族同然だ。うんうん。いいことだ。


「ところで二人とも彼らの名前を考えたんだけど聞く?」

「え!? ほんとに!? 聞きたい聞きたい!」

「私も知りたいでしゅ」

「よーし、ではでは……ん? あれは……騎士?なんで?」

「どうしたの? 兄さま」

「二人とも、僕の後ろに。早く!」

「う、うん」

「はいでしゅ」


 二人ともいつもあんまり怒ったりしない僕が、大声を上げる様子を見てびっくりしている。それでもごめんよ。今はかなり嫌な予感がするんだ。


「ルシファー」

「ああ、いざというときは我も力をかそう。ただ騎士なのであろう?いきなり攻撃などはしてこないだ…ああ、なるほど」

「そういうこと。怪我してるんだ。つまり彼以外に誰か彼と戦ったやつ、もしくは襲ったやつがいるってことだと思うんだ」


 そうこうしていると、その騎士が僕達に気づいた。


「き、君たち! 逃げなさい! ここにいては奴らが!」

「確定だね」

「ああ」


 戦ってたんじゃない…。襲われてたんだ。 大国であるアンドレアス王国の騎士が一方的であろうほどに。


 すると、


「ヒャッハー! やっぱりシャバでの破壊衝動の発散は最高だぜ!」


 と奇声を放ちながら騎士の後ろから何かがやってきた。するとその時、


「アレン! すぐに戦闘準備に入れ! あれはその辺の魔物や人間国家の強者なんて次元ではない! かなりの強者のお主の父親ですら秒殺されるくらいの化け物たちだ! まさか復活しておったのか!? クソ!」


 まさかの竜であるルシファーが警戒を呼びかけるほどのやばいやつだったなんて…


「あいつはなんなの?」


 僕は訪ねた。


「あやつらは…悪魔だ。天使と対をなし、自分達の欲望のままに生きる。生まれながらにしての怪物だ! 我なら苦戦などせんが、ここには絶対に奴らに見せてはならんものがあろう?」


 そこまで言われて僕は初めてことの重大さに気づいた。そう。最強竜たるルシファーなら悪魔といえども恐るるに足らないだろう。だがここにはディルクやアンナがいる。分が悪いなんてレベルじゃない!


 それにあの騎士の人も満身創痍だ。手当てしなければ死は確実だ。絶望的な状況だ。やるしかないのか? この世界で初めての…戦闘行為を

ついにアレンがこの世界で初めての生き物との戦闘行為をするかも!?

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