77.第9章最終話「ブルーライトヨコハマ」
土曜日。
朝10時。
(まちの明かりが~とても綺麗ね~よこはま~)
俺は今、結城和馬と一緒に横浜にある「みなとみらい駅」の改札前に立っている。
「大都会だね守道君」
「お前がいなかったら、俺はここまでたどり着けなかったよ」
「はは、それは光栄だね」
地元が湘南ボーイ、戸塚出身と話す結城数馬。
まさかの横浜現地集合。
地獄への水先案内を数馬に託し無事到着。
田舎サムライ、横浜に立つ。
もう地元の駅から、どこをどう乗り継いで来たのか分からない。
俺にとって結城和馬は世界の歩き方。
彼の背中をひたすら追いかけ、今ある集団を待っている。
(元町中華街行きが~まもなく発車します~ピピピピピピ~)
地下鉄が走る未来都市。
電車はどっちから来てどっち行く?
右も左も分からない。
(この小説ヤバくない~)
(超ヤバい~バズってる)
(これバスり?)
(あはははは)
道行く綺麗なお姉さん2人組。
日本語なのか外国語なのか分からない言語でしゃべっている。
唯一ヤバいのだけは聞き取れる。
とても同じ日本人とは思えない。
「あ、いたいた。カズっち、タッキー、こっちこっち」
「やあ桐生さん」
「だれがタッキーだって?」
「まあまあ、良いから良いから」
同じ生徒会の桐生沙羅。
いつの間にか結城数馬はカズっち。
俺はタッキーに生きたまま転生。
体も顔もそのまんま。
この種の転生は転移と定義されるらしい。
「深雪、ほらこっち」
「腕をつかまないで下さい桐生さん」
「良いじゃん深雪のいけず~」
「こら!触らないの」
生徒会の副生徒会長、一ノ瀬深雪。
今日は私服姿。
普段から超が付くほど真面目なオーラを放つ彼女。
性格もタイプも正反対の女子2人がジャレ合う。
可愛さが2人ともハンパない。
「やあおはよう高木君」
「北条‥‥さんでしたっけ?」
「はは、立場は違うけど、もう同じ生徒会の仲間じゃないかい?郁人と呼んでくれて構わないよ」
「なんかお前の名前呼ぶの、くすぐったいんだよな」
「郁人。その子と関わらないでよ」
「そうはいかないだろ一ノ瀬。会長に報告するぞ」
「う~~」
「はい、深雪の負け~」
なるほど、一ノ瀬深雪を黙らせるには会長の名前を出せば良いのか。
これは良い事を覚えたぞ。
俺は生徒会監査人。
今は超絶可愛いこの美少女1年生が、2年後には第3使徒におお化けする。
女の子はすぐに変身する生き物。
俺には理解できない。
「お~ほっほっほ」
(ザッザッザッザ)
出た。
ユーアーザ・クイーン、3年生の叶美香。
女王様が他の生徒会メンバーを引き連れて登場。
「みんな揃ってるわね。さあ、行くわよ」
「はい」
どこへ行く?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
俺は今、横浜観光の真っただ中に放り出されている。
(ガンダム、起動します!)
(あの白いモビルスーツは化け物か!?)
あ~。
でけ~。
すげ~。
なにも言えね~。
ガンダムって、本当に動くんだな。
最初に到着した山下公園より徒歩10分。
横浜の海が俺をガンダムへといざなう。
山下ふ頭。
ガンダムファクトリー。
関東大震災のがれきが埋め立てられて出来たと書いてあった山下公園。
山下公園についてすぐ、公園にある木々の隙間からガンダム発見。
日本がガンダムの開発に成功した。
アメリカのテレビ局でトップニュースで流れた事もあるらしい。
作新高校生徒会。
ガンダムファクトリーに突入。
全長18メートルのガンダムをただ見に来たわけでは無い。
あくまでも生徒会としての素養を身につけるための社会科見学。
ガンダム開発ブースに潜入。
このガンダムを作るのに、たくさんの企業が関わっているようだ。
モーターや関節部位、果ては通信機器に至るまで日本のトップ企業が軒を連ねる。
ガンダムの解説を真剣な表情で観察する一ノ瀬美雪を発見。
普段凄い真面目な女子がガンダム見てる。
そのギャップに耐えられず、一ノ瀬の横顔を観察。
不意に一ノ瀬がこちらを向き視線が合う。
「な、なによ」
「別に何でも無いって」
「今見てたでしょわたしの事!」
「ああそうだよ。俺は監査人なんだから、副会長の行動をちゃんとチェックしないといけないの」
「チェックしなくて良いわよ馬鹿!」
一ノ瀬美雪がブースの奥へと消えて行く。
ガンダム開発ブースの中ほど。
見慣れたロゴに人だかりができていた。
なんだあれ?
(ミノフスキー粒子の濃度が高い)
(いや待て、ソフトバンクの5Gに切り替えるんだ)
(通信、回復しました)
ソフトバンクの回線がさっき見たガンダムに内蔵されているらしい。
断線していた通信も無事に回復。
戦闘が再開される。
格安スマホユーザーの俺。
ミノフスキー粒子の濃い日には、俺はソフトバンク5Gの恩恵を受ける事が出来ない。
戦場では1秒の遅れが命取り。
俺もお金が溜まったら、ソフトバンクに乗り換えよう。
ガンダムの観察が終了。
続いて「赤い靴バス」という名の周遊バスに乗り移動を開始。
今となってはもう先輩たちについて行くしかない。
もうどうにでもなれ、今日の俺。
着いた先は赤レンガ倉庫。
倉庫内を観光。
みんなここでお土産物を買って帰るらしい。
俺も最近バイト頑張ってるし、お金には多少の余裕も出てきた。
「守道君は何か買って帰るかい?」
「この横浜ハーバーとか美味しそうだな」
「2人で買ってみんなに配るかい?」
「いいな数馬。その方が安いし」
数馬と2人で金を出し合い、身近なやつに配る事にした。
せっかく横浜まで足を運んだし。
最近バイトも頑張ってるから、お金には余裕も出てきた。
赤レンガ倉庫終了。
ようやく終わるかと思ったらまだまだ終わらない生徒会。
海沿いを歩く。
横浜の海から爽やかな風と共に潮の香りが漂ってくる。
到着した先。
あっ!
あのマーク。
俺が毎日売ってる1番人気。
日清のカップヌードルミュージアムだ。
施設に入ると、自分たちで好きなカップヌードルが作れるブースに到着。
「お好きなスープをお選び下さい~」
「数馬、お前何にする?」
「僕はシーフードにする」
レギュラーのヌードルに加えて、カレー、シーフード、チリトマトの4種からチョイス。
今日の俺の気分は普通のカップヌードル。
カレーにするか少し悩んだが、監査中に「あなたカレーくさいわよ」とか言われてはたまらない。
「お好きな具材をお選び下さい~」
12種類の具材から、好きな具材を4種選ぶ。
桐生沙羅の番。
「コーンにチェダーチーズ、エビと~ひよこちゃんナルトお願いしま~す」
「かしこまりました~」
一ノ瀬美雪の番。
「ネギとタマゴ、エビとひよこちゃんナルトお願いします」
「かしこまりました~」
「普通じゃんそれ」
「あなたはお黙りなさい!ひよこちゃんナルト入ってるでしょ!」
「まあ、たしかに」
一ノ瀬の普通なカップヌードルに思わずツッコム監査人。
次は俺の番。
「お姉さん、これ、全部同じ具材でも大丈夫ですか?」
「はい大丈夫です」
「全部、謎肉でお願いします」
「ちょっとあなた!ふざけないの!」
「謎肉祭り知らないだろお前?」
「なんですかそれは」
思った通り、普段カップヌードルを食べたことがない一ノ瀬の発言。
謎肉祭りを知らないだと?
それで副会長などと笑わせてくれる。
「あははは、タッキー肉ばっか」
「頭が良いのに、どうしてこうイイ加減な男なのかしらまったく」
「うるさいなお前ら。後ろ詰まってるから、さっさと進めよ」
「は~い」
マイカップヌードル完成。
そのままお持ち帰りして家で食べる事にしよう。
本当に久しぶりに遊んでる感じがする。
なにしてんだ俺?
というか生徒会は一体なにをしに横浜までやってきた?
今日は1日バイトのシフトを外してもらった。
岬には1日生徒会の活動だとラインを入れた。
今日の土曜日は勝手に1人でバイトに向かったらしい。
太陽も含め、野球部は2週間後に迫る地方大会の予選に向けて汗を流している。
楓先輩に真弓姉さん、成瀬に神宮司も野球部に帯同している。
俺は数馬とこんなところで油を売っていて良いのだろうか?
理由が分からないまま、時間だけが過ぎていく。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「毎度ありがとうございます」
「こちらこそ、今年も宜しくお願いします」
横浜の山下公園近くにあるビルにたどり着く。
『恵比寿』と呼ばれる問屋の会社。
そこに俺を含めた、作新高校の生徒会メンバーが集まる。
「皆さん、準備は出来て?」
「はい」
ホテルのようなフロア。
ビル1階の商談ブース。
会社側と思われるスーツを着た男たちも混ざる。
俺と数馬は叶生徒会長の両脇に立ち、会社側とブースに別れて話をしている生徒会メンバーを見守る。
「会長、皆さん何をされてるんですか?」
「『作新祭』に向けて、色々と」
『作新祭』は来週土曜日、6月30日に実施される。
次の週から高校野球の予選がスタート。
野球部を抱える我が作新高校は毎年6月末に文化祭が開かれる。
なんと毎年行われるこの『作新祭』の準備品を、生徒会が一括して仕入れをするらしい。
学校からの運営資金を生徒会が一時預かり。
各部活からの希望する品を生徒会が一括して購入。
まとめて買って、その分トータルの代金をディスカウント、割り引いてもらう。
生徒の自主性を育てる高校。
そんな触れ込みを聞いた事がある。
学校サイドも、生徒会による生徒の自治を資金面からも任せているようだ。
野球部の出店ブースでは、フランクフルトだけで1000本の発注。
毎年それを1本50円で販売してきた過去の生徒会メンバーの先輩たち。
叶会長が就任した昨年度。
ある問題が発生した。
消費税の増税問題。
学校からの運営資金は変わらず、購入価格だけ値上がりした。
販売価格50円を維持するために動いたのが叶会長。
中卸の会社から直接購入するルートを開拓。
作新高校の看板を前面に出して、会長自ら特別に仕入れさせてもらったのが去年の話らしい。
この中卸の会社。
普段は最終消費者である俺たちが買うスーパーなどがお客様だという。
すべての部活に必要物資を申告してもらい、一括購入による購入コストの削減。
50円のフランクフルトには、叶会長の愛がこもっている。
涙ぐましい叶生徒会長のトップセールス。
とても先輩に足を向けて寝られない。
それに引きかえ我がパンダ研究部。
上野動物園往復交通費だけで、年間3万円を浪費。
俺は生徒会監査人。
監査されるべきは不明瞭な支出を繰り返す部活の方だと激しく断罪したい。
野球部が運営する食事関連のブース以外にも、物販を目的とした様々な品がオーダーされているようだ。
なんとパン研からもいつの間にかオーダーが生徒会に入っていたらしい。
うちの部長、なにを発注した?
まさか俺、『作新祭』当日レジとかさせられたりしないだろうか……。
今から来週の土曜日にある『作新祭』当日が不安になってくる。
生徒会メンバー。
2年生、3年生に交じって、1年生の一ノ瀬美雪も商談ブースで交渉を行っている。
生徒会メンバー全員の交通費を負担してまでここに連れて来る叶会長の意図。
100万円単位で動く『作新祭』一大イベントを次年度も成功させるために必要な経験。
そのDNDを後世に受け継がせる、叶美香の親心を感じる。
この作新高校の生徒会。
やはり俺の想像していた組織とは大分違う印象を受けていた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「お疲れ様でした~」
山下公園近く。
マクドナルドに入る生徒会メンバー。
俺と数馬は、叶会長が向かいに座る席に着座する。
目の前に叶美香。
「2人ともお疲れ様」
「俺たち、ただ見てただけですよ会長。なあ数馬」
「まったく。1年生の僕ら2人、よく監査人なんかに任命されましたね?」
「先入観の無い1年生なら、新鮮な目でわたしたちの行動を見てもらえると思ったからよ」
「1年生だと怖くて上級生に文句なんて言えませんよ」
「あら、長期独裁政権がなんとかって言ってたのは、どこの誰だったかしら~」
「あ、あれは、その……」
「ははは、これは一本取られたね守道君」
権力に向かってお構いなしに発言を繰り返した俺に、とんだしっぺ返しが来たというわけか……。
口にはもっと注意しないとな……もうガキじゃないし俺。
「ちょっとあなた……」
「え?ああ、一ノ瀬……さん」
「ようやく名前は覚えてくれたようですね」
「やったね美雪~」
「よくありません、おだまりなさい桐生さん」
会長と話していた俺と数馬の席に、副生徒会長の一ノ瀬美雪と桐生沙羅がやってくる。
「凄いですね一ノ瀬さん。さっきの商談ブースの対応見てましたよ」
「あんなの、たいした商談じゃありません」
「またまた~嬉しいくせに~」
「お黙りなさい」
「こわ~い」
「ははは」
いつもクールな一ノ瀬美雪。
俺が発言する度に火山が噴火を始める。
「全国模試……おめでとうございます」
「え?」
「全国模試!1番だったでしょあなた」
「あ、ああ。あんなの、たいした事じゃないですよ」
「たいした事じゃない?」
「さ~すがタッキー。言う事が大人~」
「本当、そんなんじゃないですよ……」
俺があまり嬉しそうな顔をしないのが不思議らしい。
全国模試の結果は確かに嬉しい。
ただそれは……人に自慢できるような事ではない。
「謙虚なのは素晴らしい事よ高木君」
「会長……」
「あなたは楓に似て、どこまでも自分に厳しい人ね」
「え?なんですそれ?」
「ただ頭が良いだけのあなたなら、わたしは生徒会に誘わなかったでしょうね」
叶美香の話を不思議に感じる。
俺が生徒会に誘われたのは、未来ノートで実力をかさ増しされた幻想の高木守道だからじゃないのか?
「会長、この子を入れた理由が他にあるとおっしゃるのですか?」
「一ノ瀬さん、あなたはまだ若いわ。わたしが色んな事をた~~~くさん教えてあ・げ・る」
「会長……」
副生徒会長に抜擢された一ノ瀬美雪。
叶生徒会長の熱い期待は間違いないようだ。
海がすぐそば。
最後にこの公園で解散する事になる。
山下公園から横浜の街にそびえるたくさんのビル群が見える。
大都会。
たくさんの観光客でにぎわう仲。
俺と言う存在がちっぽけに感じてくる。
俺は今こんなところで何してるんだろ。
数学の小テストの点が、あんな点だったというのに……。
「どうしたんだい守道君。今日は何だか元気無いね」
「数馬……」
1人になるとどうしてもあのテストの事を思い出す。
「全国模試の結果、僕も驚いたよ、凄いじゃないか」
「ああ……」
「ふふ……なるほどね。君は会長の言う通り、自分に厳しい人間なんだね」
「甘いよ、甘すぎる。どっぷり甘い蜜に浸ってる」
「僕にはそうは見えないよ守道君。なにかあったのかい?」
海辺のベンチに数馬と座る。
俺の事を心配して話しかけてくれる数馬は、太陽の言葉にも聞こえてくる。
たまに夜、公園で太陽と会う事もあるが、普段野球部で忙しい太陽に遠慮して最近常に一緒というわけでも無くなっている。
甲子園も地方大会も近づいてきた。
俺と遊んでいる暇なんて、太陽にはない。
あいつの夢の邪魔をしたくない。
きっと太陽も俺に対して同じ事を考えてくれているはず。
「ははは、数学の小テストか。そんな事で悩むなんて、君は本当にかわいいね」
「俺は男だって。キモイからそれ言うなし」
「はは、それ岬さんのマネ?」
「バレたか」
数学の小テスト。
結果は76点だった。
悪くない。
正直悪くない。
本当の実力の結果。
この世にあっても無くてもいい。
そんな感じの点数に感じる。
だがこの点数ではS1クラスへの昇格はまず不可能。
成瀬や岬との約束を果たす事は出来そうにない。
総合普通科への転落は他の生徒の結果が分からない以上、憶測でしか測れない……。
「結果が悪ければ次を頑張れる」
「なんだよそれ」
「おまじないさ。悪い時があるからこそ次が頑張れるんじゃないかい?」
「……そうだな」
数馬は本当の俺を見てくれている。
全国模試で高得点をとった幻想の俺ではなく、小テストで微妙な点数を取った俺を見てくれている。
「その点数なら巻き返せる。全国模試であの点数を叩き出した君だ。きっとやれる、僕は応援するよ」
「数馬……お前、いいヤツだな」
「ちょっと2人とも~~」
(バシッ!)
「痛てぇ!?なにするんだよ桐生!」
「見て見て美雪~こっちの2人BLしてる~」
「最低です、知りません」
「ちょっと待てお前ら。BLってなんだよそれ」
新しい出会い。
それは誰かと離れる事を同時に意味する。
未来ノートで掴んだ太陽と成瀬との約束の場所。
未来ノートの力にすがり。
到達して気づいた現実の厳しさ。
ノートが無ければ生きていけない、無力な俺自身の実力のなさ。
俺はこの先どう歩んでいく?
未来ノートと共に生きる道。
未来ノートを捨てて生きる道。
倫理観の境界線のはざま。
大きく揺れ動き続ける俺自身の倫理観。
悩むその間にも。
ノートに刻まれる次のテストの足音が。
さざ波を立てる波しぶきと共に。
俺の近くへと、少しづつ、少しづつ近づいてくる。
第9章<境界線> ~完~
【登場人物】
《主人公 高木守道》
平均以下で生きる平凡な高校男子。あだ名はシュドウ。ある事がきっかけで未来に出題される問題が表示される不思議なノートを手に入れる。作新高校特別進学部S2クラス所属。謎の部活、パンダ研究部に入部。生徒会長付、生徒会監査人に就任。
《高木紫穂》
主人公の実の妹。現在は主人公と別れて暮らす。別居してからも兄を気遣う心優しき妹。中学2年生。
《朝日太陽》
主人公の大親友。小学校時代からの幼馴染。スポーツ万能、成績優秀。活発で明るい性格の好青年。作新高校1年生、特別進学部SAクラスに所属。甲子園常連の名門野球部に1年生として唯一1軍に抜擢される実力者。
《成瀬結衣》
主人公、朝日とは小学校時代からの幼馴染。秀才かつ学年でトップクラスの成績を誇る。作新高校1年生、特別進学部S1クラスに所属。野球部に所属、姉と共に女子マネージャーとなる。
《岬れな》
作新高校1年生、特別進学部S2クラスに所属。主人公のクラスメイトかつバイト先の同僚。パンダ研究部に入部。
《結城数馬》
作新高校1年生、特別進学部S1クラスに所属。生徒会長役員選挙に立候補するも落選。主人公と同じく生徒会長付、生徒会監査人に就任。
《成瀬真弓》
成瀬結衣の姉。作新高校3年生。野球部のマネージャー。幼い頃から主人公の天敵。神宮司楓の親友。
《神宮司葵》
主人公と図書館で偶然知り合う。作新高校1年生、S1クラスに所属。『源氏物語』をこよなく愛する謎の美少女。
《神宮司楓》
現代に現れた大和撫子。作新高校3年生。野球部のマネージャー。誰もが憧れる絶対的美少女。神宮司葵の姉。
《南夕子》
作新高校3年生。神宮司楓、成瀬真弓の親友。作新高校パンダ研究部部長。
《叶美香》
作新高校3年生。作新高校の生徒会長選挙に出馬。圧倒的得票数により再選された作新高校の女王。
《北条郁人》
作新高校1年生。特別進学部S1クラス所属。生徒会のメンバー。
《一ノ瀬美雪》
作新高校1年生。特別進学部S1クラス所属。新体制生徒会において、副会長に抜擢される。
《桐生沙羅》
作新高校1年生。特別進学部S1クラス所属。生徒会の会計担当。




