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過ぎてしまえば面白い

怖かった

作者: ひとやすみ

高校生の頃、当時付き合っていた彼氏と喧嘩した。

今のように携帯電話も無い時代、アルバイトの帰りに駅のすぐ側にある公衆電話で話してた。

その時、すぐ側に白のセダンが停まっていたけど気にしていなかった。

話が纏まる事もなく電話を切った私は、悲しいとか腹立たしい気持ちが落ち着くまで駅のベンチに座り、考えても仕方ないし自宅に帰ろうと駅を出たら、公衆電話の側に停まっていた車が近くにきて声を掛けられた。

少し上位の男の人で、私が彼氏と喧嘩していたのを聞くつもりは無かったけど聞こえてしまった事、直ぐに帰らないので気になっていた事もあって、もう遅いから送ってあげると言ってきた。

普段ならそんな誘いに乗らないのに、夜も遅かった事と心配してくれたという言葉を信じて乗ってしまった。

流石に自宅まで知られたくは無いので離れた所で下ろして貰い、お礼を言ってその日は別れた。

まさかその人がストーカーになるとは思ってもいなかった。

今でこそストーカーという言葉があるけど、当時は無かった。

バイト帰り、最寄り駅を出たらあの車がいて、声を掛けられた。

先日のお礼を言って帰ろうとしたら、少し話したいと言われて車に乗った。

彼氏と別れて自分と付き合って欲しいという話だったので、勿論断った。

それから最寄り駅には必ずその人の車が止まっているようになって、下りる駅を変えても、数日後には居るようになる。

自宅まで1㎞と少しあったけど、仕方ないので自宅に向かい歩き出した私に、車に乗れと言いながら付いてくる。

電車内で時々同級生の男の子に会う事もあり、その時は事情を話して途中迄一緒に帰って貰った事もあったが、そんな時は少し離れて付いて来てた。

ある時、車通りが無くなったタイミングで車の中から手首を掴まれ引きずり込まれそうになった。

怖くなった私は車が来れないように田んぼの畦道へ走って逃げたけど、その人は車を乗り捨て追いかけて来て、女の足では逃げ切れる訳もなく捕まった。

その人は、私の為に彼女と別れたから責任を取って付き合えと言ってきた。

頼んでもいない事を勝手にしておいて責任も無いし、私には関係の無いこと、付き合う気持ちが無いことをはっきり言った。

すると、この土地から出ていけと言い出し別れた彼女が可哀想だの、訳のわからない事を喚きだし、揉めたけどその時は解放して貰う事が出来た。

それから姿を見る事も無くなり、忘れ掛けた頃に友達から〇〇(ストーカーの名前)知ってる?と聞かれたので知ってるよと答えたら、その人と付き合っているのか?と聞かれた。

その人は、私と付き合っていると言っているらしかった。

勿論、事情を話して否定しましたよ。

若気のいたりとは言うものの、浅はかだったと思う。









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