「パ」のつくものって、なんだろーね。(^。^)
「ぎゃああああ」
叫びながら、ベッドの上で飛び起きた。
「んん……」
隣でガン寝しているマッフーをよけて、足元にかかっていたシーツを、たくし寄せる。
「マッフー、これどゆこと⁉︎ どゆことよっっっ‼︎ 起きろおぉぉ」
「んー、なんだ、どうしたカエデ?」
「は、は、は、」
「は?」
「は、はだ、はだ、はだか」
なんかスースーすると思って起きてみると。
「全裸あああああ」
ガクガクブルブルしながら、シーツを身体中に巻きつける。
「あがあが」
ミノムシになった私に、マッフーが腕を伸ばしてくる。ぎゅむっと抱きしめると、マッフーは笑って言った。
「カエデ、ステキな夜だった、」
「待てっっっ」
まさか、まさか、まさかのまさか……。
「ぱぱぱ、パンツ。私のパンツはっ⁇」
周りを見渡してみる。すると、部屋のすみっこに白い物体が。
「なんであんなところに……」
「なにを言ってるんだ。カエデが、」
「ぎゃああああ、言わんでよしっっ」
ぞぞぞっと背筋が凍る思いがした。
もしかして、もしかすると、婚前ホニャララしてしまったのか‼︎
ウソデショ。
覚えてなかったのかと問われると、はい、バッチリ覚えてます‼︎
やっちまった‼︎
やっちまったぞ‼︎
子どもには言えぬことをっっっ‼︎
私がさらに、ガクブルしていると。
「カエデ、大丈夫だ。俺がちゃんと責任とるからな‼︎」
男らしい発言。か、カッコイイ。
「じゃなくてっっ」
「なんだ? どうした?」
「パ、パンツ……」
「ああ、俺が取ってきてやろう」
布団をよけてベッドを降りようとするから、私は。顔から火を吹きそうになって、イモムシ状態で這いつくばった。
パンツはヤメテ‼︎ これ以上の辱めは受けたくないっっ‼︎
「い⁉︎ いや、じ、自分で取りに……マッフー‼︎ やめてええええ」
勢い余ってベッドのふちでバウンドし、そして一回転すると、そのままベッドから床に落ちた。
「いっ、痛だあっ」
「カエデっ、なにをやっているのだ、大丈夫か?」
イモムシのまま、抱きかかえられる。頭でも打ったのだろうか、意識が遠のいていく。
「マ……ッフー、お願い」
「どうした、カエデ?」
「パ」
「パ? ……パ、パンツ? そうか、パンツのことだな⁉︎」
「パ」
そして、そのまま意識を失った。
カエデーーーーーというマッフーの叫び声が、遠くに聞こえたような気がした。




