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さすらい猫、100年の孤独



さすらい猫の思いなど、

誰も知らない、気づかない。


さすらい猫が手を振れば、

みんなが笑顔で振りかえす。


さすらい猫がどこへ行こうと、

みんなはなにも気にしない。


さすらい猫の望みなら、

どうせ「一緒にいさせて」だろうと、


さすらい猫の望みなど、

どうせ「仲良くしてよね」だろうと、


(ほらよ、一緒にいてやるぜ)

とか、思われ放題思われている。


さすらい猫の心には、

傷つく場所などもうなくて、


さすらい猫の心には、

憧れの人ももういない。


さすらい猫はただ1匹でも、

生きていけると言い続け、


さすらい猫はただ1匹で、

100年を超え、生きて来た。


さすらい猫は、生きて来た。

生きたくなくても、生きて来た。


いつでもさすらい猫の命は、

きっして消えない、なくならない。


さすらい猫の、目を見てごらん?


さすらい猫は、愛に、飢え、


さすらい猫は、罪を、食べ、


さすらい猫は、自分の心臓、

『あの愛』に捧げる破滅の意志持つ。


さすらい猫よ、さすらい猫よ、

忘れられない、夢、き、眠れよ。






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