プロローグ 幼女神のミス
一応ギャグ路線で攻めて行こうかなと思ってます。細かい戦闘描写は書きません(書けません
なんだここは
万華鏡のような世界に俺はいた。目がチカチカする。目が、目がぁ〜!
「…なんじゃ変な奴がきおったわ…」
ん?誰かいるのかね?声のする方向を向いてみると幼女がいた。
「…アウト」
「あぁ?こともあろうに我に対する第一声がそれか?」
「すまん、言い方が悪かった。チェンジで」
「それは余計に酷くなっとるだろうが!」
サッカー知ってるんですね。
「全く失礼な奴だ。仕切り直そう。…なんじゃ変な奴がきおったわ…」
「いやいや仕切り直すなよなんなんだよあんた」
分かったことはこの幼女負けず嫌いな事だ
「ん?わしか?わしは秩序の神マアトじゃ」
「え?神様なの?なんで神様いるの?まさか…」
天国?
「お主如きが天国など片腹痛いわ」
「酷くない!?あと心読まないで!」
「心なんか読まんくてその顔に書いてあるわ…」
まじかよ
「で、ここどこなの?なんで神様いるの?」
「やっと本題に入れる…。ここはそうじゃな、黄泉の国に近い場所じゃな。」
…ってことは俺死んだのか?
「お主は原因は知らんがショック死したと聞いたぞ」
ショック死…あ、思い出したあいつら!学校の放課後いつも通り帰ろうとしたら黒魔術部の連中に
「儀式の生贄になってもらう」
とか言って連行されたんだ!あいつら本当に生贄にしたのか!?
そこまでする奴らだったのか…。部長の毒島は新入生を無理やり捕まえて入部させられるぐらい強引だしな。
かくゆう俺も毒島に捕まえられたのだ。後ろから組み付かれ
「動くな。俺はお前のことを性的に見ている。わかるな?」
と脅されたのだ。
わかるな?じゃねーよ、わかってたまるか!
「ふー、落ち着け俺」
深呼吸深呼吸
「なんじゃ、思い出したか?」
「いや、何でもない。あんな部活を放置するわが校はおかしい。それだけだ。」
「ふーむ、気になるところじゃがまぁいいじゃろう。
で、だ。死んだお前さんに頼みがあっての?ちょいと異世界に行って貰いたいんじゃよ」
「まじか、まぁ神様と話してる時点で察したよ。なんか地球のアニメ業界じゃ流行ってますもんね」
「あぁ、その話しなら知っておるぞ。異世界に送った連中が広めたんじゃな」
「え!?あれそんな裏話あんのかよ!」
てか、それが本当ならまた地球に帰れるのか?
「あいつら空間魔術や時空魔術を駆使して無理やり戻りおったわ。もう二度とこんなことがないようにしておいたがの」
あ、戻れないパターンだわこれ
「それで異世界でなにすんの?だいたい異世界の言葉とか喋れないし文字も読めないけど?」
「そこは大丈夫じゃ。ちょいちょいっと頭の中を弄って適応させれるから心配いらん。まぁ頭の悪そうなお主だったら 爆発するかもしれんが…」
「…何やら不穏な上に馬鹿にされたような発言が聞こえたような」
「気のせいじゃな」
…まぁなんとかなるだろ?なるでしょ?泣
「あとはチートスキルだな。あるんでしょ?」
「そんなもん人によるわ。適正ってもんがあるのでな。それにスキルだけではない。伝説の装備や、能力補正なんかもあるぞ。」
スキル無しはキツすぎる。何のために転生したのか分かったものではない。チートハーレムできないなんてお先真っ暗じゃないか。
「ま、まあ俺に限ってそんなことは」
「じゃあ調べてみるかの、ほい」
「ちょ、」
いきなりだな!
非難の目で睨んでいると目を背けやがった。
え?なんで目を背けんの?
「…お主に適性のある特典はなかったようじゃブフー」
「うわーーーー!!!!???」
まじかよ!?なんのスキルもないのかよ!?
「まあ可哀想だから平均よりステータスを高くして送ってやろう」
「え?まじ?やった!」
ナイヨリマシナイヨリマシナイヨリマシ
「うむ。ならささっと逝ってこい。」
うん?なんか発音が違ったような…。
「ん?まてまて俺は異世界で何をすればいい?」
ここ大事だそ。まあご定番の魔王討伐なんだろうなぁ。
「ああ。別に適当に生きててくればよいぞ?」
「はぁ?」
じゃあなんで異世界送られるの?嬉しいんだけどさぁ
「ぶっちゃけお前さんにそこまで期待しとらんでの。それに魔王も今のところ無害じゃしの」
「本当なんで行くで行くんだよ…」
「魔物のおる世界は人気がなくての。そこで魔物のいない地球から適性があり、いい歳して夢見てる奴らが死んだら送ってるのじゃよ」
本当口悪いなこの幼女。仮にも神様だろうに…。
「もうええか?では送るぞ」
「えっ、ちょ、まっ」
視界に白い光でいっぱいになった俺は意識を失った。
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1人になった空間で幼女、もといマアトは呟く。
「面白そうな奴が来たわい」
今まで硬っ苦しい奴らばかりだったからのぉ。
どれちょいちょい様子を見てやるとするかの。
感想、ご指摘などよろしくお願いします
投稿感覚は三日に一度かなと思ってます