表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
戦乱のブレイブレイド  作者: 白羽彼方
新クラス編 一章 二日目『外の世界』
15/22

行間三

六時になり外は紅に染まり始める頃に二木理を初めとした数十人が慌てふためいている。その様子を見たハロルドは隠れて様子を見ることにした。隠れた場所は掃除用具が入れてあるロッカー。漫画とかノベル小説とかで案外見つからないベストな隠れ場所であった。やがてどうにもならないと二木理は立ち止まった。

「まさか、あの商人のやつが例のブツを置き忘れるとは」

「仕方ありませんって、引き渡し場所がまずかったのですよ」

「東京駅にしたのが間違いだったということか、だからと言って街中でやるわけにはいかないだろう」

「ですね、アンダーグラウンドの新秋葉原や新東京では人が多すぎます」

実は東京は一部の地下増設が進んでいたのだが八年前の事件でほぼ凍結。東京と秋葉原の街だけが完成している状態である。

「では二木理様、我々は失礼いたします」

「ああ、今のままでは動けない。物が手に入り次第連絡しよう」

「了解しました。それでは」

二木理ともう一人を除く八人がぞろぞろと帰っていく。そして二木理は現代の携帯通信端末『アルゴデバイス』を片手にどこかに通話をかけていた。

『こちら榎本商店隠れ東京支部です』

「私だ、二木理だ。沢田をだせ」

『あいにく沢田さんは留守にしております。二木理様のように携帯端末を持ってないのであちらから連絡していただくしかないかと』

「そうか、なら連絡がついたらこちらに連絡するように言って置いてくれ」

『わかりました。なので切って良いですよね、切ります』

ツーツーツー。二木理は何も言わず携帯端末をしまった。

「あいつ、仕事に真面目なのか不真面目なのかわからないぞ」

「きっと不真面目でないかと、それよりも計画に遅れが出そうですね」

「全くだ。内部の侵入工作も無駄にならないことを祈るしかない」

カツカツと二木理たちは掃除ロッカーから離れて行く。ハロルドは十分に離れたことを確認するとロッカーから飛び出た。

「今のは作戦の話か? 新情報には違いないが余計気になってきたぞ」

一体何を考えているんだとハロルドは二木理相手に警戒を強めることになった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ