遅刻した少年
この作品はアメーバで掲載して言っているものです
誤字脱字は終わってから修正しようと考えているのでちょっと拙いかもですが
よろしくお願いします
戦乱のブレイブレイド 序章
その一
『遅刻した少年』
空が青かった。
地球は青かった。
しかしそれは遠い昔の話のこと。
2568年七月十日に人類未踏の大災害『エデンズラスト』が起きてからというもの世界の生き物は進化。普通の生活ができなくっていた。
この大災害は地球にも影響を与え、空を赤く染めた。太陽は一部の地域でしか滅多に見られなくなり月は三日月のままという始末。
その日から約百年で人間まで特殊な変化が起きるまでとなった。
超常的な力。超能力である。
力は人を選ばずに与えられ世界に異能を現在では持たない人いないとされている。
そして現在2964年五月一日。
元東京の銀行ででとある事件が起きていた。
銀行強盗。時刻は昼。強盗を行っているのは二人。一人は二十代前半、もう一人は40代の太った男性である。
若い方が銃を持って回りに牽制している状態だった。
「おい、お前はそこに両手上げて立っていろ」
銃を持った人間が今や東京都で一つしかないキンガムチェックのブレザー学生服を着込んだ少年に銃を突きつけている。
少年は逆撫でしないようにと要求通り両手を上げて壁側に立つ。
しかし犯人がこの行動をとるのも仕方が無いことでもある。
東京都に唯一残った学校の名はとある方面にあまりにも有名であるからだ。
学校であるが勉強ではなく戦闘を主に学習させる。まさに次代を担う兵士を作り出す機関。
その名も『公立琴原学園』
学生だろうとはむかえば一般の人間の100倍の強さを持つと言われている。
その正体は単純明快。学園に通っているともの達は総じて強力な特殊な力をその身に宿している。
いくら銃を持ち多少の異能が使えても不可能とも唱えられているのだ。
「早く金を詰めろ、警察が来る前にだ! 急げくそ野郎」
中年男が急かす。だかそれは失敗。若い男が少年から目を話す結果になる。
その隙を少年は逃さない。
少年は若者の強盗に一気に距離を詰め無力化、地にひれ伏させていた。
「あーだるい、こんな真っ昼間から強盗なんかしてるんじゃねぇよ。大迷惑じゃねぇか」
「お前、動くなと言っているだろう」
「言っておくがもうお前に勝ち目はない。たとえ人質をとっていてもだ」
「あん、他の奴らはお前みたいに特殊じゃないだ・・・え?」
強盗と少年以外にすでに人はいない。
これはどういうことだと強盗二人組は慌てる。少年は呆れた様子でのそのそと歩く。強盗にとってその姿は恐怖であり悪魔そのものに見えた。
「お前、何をしたんだ」
「わかって言ってんだろ、これが俺の異能だよ。対象物を移動させるだけだけどな」
「対象物の移動……テレポートか!」
「ちょっと違うな、ホイホイと行ったり来たり出来ない」
これが超能力であるなら少年の異能は間違いなくテレポートであるのかもしれない。誰もがそう考える。だが彼の異能はそんなに便利なものじゃない。
「入口と出口を繋げる力「指定転移」ともいわれるけど意識したところには行けない。一度使った出口はもう一度条件を満たさなけれは使えない」
少年は笑いながら異能を説明する。
自信の表れなのかはわからない。
たけれども笑っていた。
「おっと長々と話したからもう行くわ。警察によろしくな」
「はっ? 待てよ」
と強盗が言ったところで少年は自らを移動させた。
出たのは銀行近隣の公園。少年以外の他の人たちはもう少し遠くに飛ばされているがこの場では少年しかいない。
少年は面倒臭そうに携帯電話に手に取りある人物にかける。
『授業中の教師に電話するとはいい度胸だな。大遅刻野郎』
「ちょっと寝坊した」
『あー、とりあえず早く来てくれ。反省文書かせるから』
「マジですか、遅刻だけでで反省文とか前代未聞って通話切ってるし」
少年は説得しようとしたが電話を切られ着信拒否され登校したと同時に書かされたのだった。
序章でプロローグは終わってません。
これの最終章までがプロローグです。
長くお付き合いできるようよろしく申し上げます。