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マルマルマル様


気を取り直して、そしてナレーションをまともにやる事をここに誓って続きいきますよ。


「はい!大満足です!それでは、失礼します!」


綺麗に、もしかすると前の両腕より全てにおいて上の機能を有した両腕に満足し、◯◯◯様との謁見を終えようとするガムイール。


「ちょっと待って下さい!帰るなら報告をしてから帰りなさい!」


◯◯◯様は自分で最重要案件と言いつつ、内容を忘れてしまったらしい任務の結果がどうなったかが気になるようで、急いでガムイールを呼び止める。


「えー、でも後五分で終業の時間なんですよねー」


目的を達成した瞬間、態度が柔化し、不遜になるガムイール。

こういうところは僕も見習いたいものです。



「・・残業代をだしますから、話してから上がりなさい。」

「それなら、しょうがないですね〜。では手短にいきますよ!」


かくかくしかじか。

うんぬんかんぬん。

ちんぷんかんぷん。

と、事のあらましを綺麗にまとめ報告するガムイール。

報告を聞くと、重要なところは漏らすことなく伝えている。

こういうキチッとしたところを買われて幹部にまで登りつめたのだろう。

やる時にはやる男、ガムイールです。


「・・なるほど。大体分かりました。あの二人が失敗するとは意外でしたが、それだけ相手が手強いのでしょう。わかっていたことですが。」

「それで、あの二人の処分に関してはいかがなさいますか?」


ライバルは容赦無く蹴落とす男、ガムイールです。


「そうですね・・。追って伝えることにしましょうか。」

「ですが、それではまた忘れてしまうのでは?」

「また?」

「いえ!誤謬ってしまいました!今のは完全に私の誤謬です!どうかお許しを!」

「なんですか?その誤謬って?」

「間違いとかそんな感じの言葉だと聞いております。」

「へー、そうなんですか。どうでもいいですけど。」

「それで話を戻しますが、二人の処分については追って伝えるとして、今後はどうしまか?」

「もちろんこの件は最重要案件です。直ちに誰かを日本に派遣して仕事をさせて下さい。」

「◯◯◯様、それは出来ません。」

「何故です?」

「先程も申し上げましたが、終業時間です。派遣は明日以降とさせていただきます。手続きも時間が掛かりますし。」

「・・それでは仕方ないですね。では、明日適任者を派遣して下さい。この仕事には世界の未来が掛かっていますからね。しっかりやりなさいと伝えて下さい。後、成功させた暁にはボーナスが出るとも。」

「畏まりました。私のほうで適任者を見繕い、明日の朝一番に日本に飛ぶよう伝えます。」

「そうして下さい。」

「あっ、後一つだけよろしいですか?」

「なんですか?」

「もし、こちらの社員だけでは仕事が難しそうなら、日本支部の援助を要請しても?」

「構いません。」

「ありがとうございます!それでは私はこれにて失礼いたします!」


今度こそは帰るぞと勢いよく踵を返し、立ち去ろうとするガムイール。

立ち去ろうとする、ということは、今度も呼び止められたということである。


「待ってください、ガムイール。」

「えー、なんですか◯◯◯様。」


明らかに嫌そうな声で答えるガムイール。

ここが光のない世界じゃなかったなら、彼のとびっきりの顰めっ面も拝めたことだろう。

残業するくらいなら尻を舐めたほうがマシ、ガムイールです。


「何度も呼び止めてすいませんが、最後に一つだけ。」

「はい、なんでしょう?」

「なんで私のことをマルマルマル様と呼ぶのですか?仮にも私は敵側のボスですよ?もっと敬意を込めて呼ぶべきではないですか?」

「いやー、それはそうなんですけどね、◯◯◯様ってまだ名前決まってないじゃないですか。だからしょうがなくマルマルマル様って呼んでたんですよ。」


たっぷり10秒は経った後に、


「・・・下がっていいですよ。」


◯◯◯様の絞り出すようなか細い声が暗黒の世界に木霊したのであった・・・。



【ナレーションっす!次◯◯◯様が登場する時までには名前考えとくっす。今のところフリーザ様が一番しっくりくるっす。でも、他にいい名前があるよって人!ぜひぜひこの愚鈍な作者に教えて欲しいっす!名前案は活動報告にコメントでもして、教えて欲しいっす。マジでいい名前を書いてあったらそのまま採用しようと考えているっす。よろしくっす!】


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