でゅばあぁぁ
「ちょ、ちょっと大丈夫?尋常じゃないわよ?」
那由他は水樹の余りの狼狽えっぷりに、逆に心配になる。
「アばばばばばあぁ」
高速で爪を噛む水樹。
かと思うと、いきなり視線を泳がせキョロキョロしだす。
そして、何かに怯えるように肩をビクッとさせる。
・・完全に心が壊れてしまっている。
「水樹!しっかりしなさい!潰すわよ!」
「でゅばああぁぁ!」
那由他の脅しも効果なし。
水樹は臨界点突破の狼狽を披露している。
現在は自分の体をきつく抱き締め、何やら呟いている。
・・恐ろしいことに内股でだ。
「・・仕方ないわね。」
那由他はせっかく手に入れた奴隷のためと、自分を納得させ、覚悟を決める。
そして、水樹の正面に立つ。
「ふぎゃゃああぁ!」
水樹は那由他と目が合うと、膝を強く抱え座る。
心底怯えているようだ。
「・・・刮目しなさい!」
覇気のある声。
自分の膝小僧を一生懸命見ていた水樹だが、思わず顔をあげ、那由他のほうを見る。
「・・・・・。」
そして水樹は動かなくなる。
那由他のほうを見たまま固まる。
これは、そうだな、釘付けと言っても過言ではないかもしれない。
なんと那由他は、自らスカートをたくし上げ、水樹にパンティスを見せつけていた。
・・まあ、神父さんとの戦闘でスカートがボロボロになったせいもあって、パンティスのほうは、見えまくってたけども。
見えてるパンティスと、見せつけられてるパンティスとはその意味も、効果も、価値も全然違う。
例えるなら、そうだな、あれだ、なんだ?・・・思いつかないから例えるのはやっぱりやめておこう。
「戻ってきなさい水樹!!生き生きとしなさい!まるで、水を得た魚のように!金棒を持った鬼さんのように!」
「うおおおおおぉぉ!!!」
カッと目を見開き、覚醒する水樹。
その顔は完全に生気が漲り、体の周りに薄っすらオーラみたいなものも見える程である。
「よしっ!そのまま歯を食いしばりなさい!」
「うおおおぉぉおう?」
水樹がうおうお叫んでる隙に、
那由他は華麗に体を回転させ、旋風脚を水樹のアゴにクリーンヒットさせる。
「うおぉぶしっ⁉︎」
完全にうおうおに夢中で、受け身もとれずに吹き飛ぶ水樹。
「いってーー‼︎痛いよ!那由他!アゴ外れるかと思ったよ!」
「男の子なら我慢しなさい!今のであんたの淫行は水に流してあげるから。」
えー、那由他さんそれだけで許すとか、甘やかしすぎですよー。
この変態にはもっと厳しい裁きが必要ですよー。
だって、気絶している人のオッパイ揉みまくりですよ?
人としてどうかと思いません?
最低ですよ!最低!
って聞いてますか、那由他さん?
那由他さーん?
はい!完全無視ありがとうございます!
これはこれで、たまりません!