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続きはWebで


「お姉さんこそ。」

水樹はまだ目の前のお姉さんが、那由他だと気づかない。

那由他の台詞には那由他しか知りようもない内容が含まれているのにだ。

それもそのはず。

水樹の目線はファーストコンタクトで、一瞬顔を見て、それ以降はオッパイとパンツとを交互に行き来していた。

つまり、頭の中はオッパンツ祭りだ。

制服とか、パンツとか色々とヒントはあるのになー。

しかもパンツに関しては、教室での絡みで脳内にバックアップまでしているはずなのに。


「ふぅ、もうこの位で許してあげるから、そのお姉さんって呼び方やめなさい。」


私をお姉さんと呼んでいいのは、可愛い女の子だけよ。


「えっ⁉︎じゃなんて呼べばいいの?リリー様?クイーン?マイエンジェル?それとも、ランキング1位さん?」


お忘れの方もいらっしゃると思いますので、補足しておくと、水樹のエロ本ランキングの1位は眼鏡秘書です。


「何言ってんの?いつも通りご主人様か、那由他様でいいわよ。」

「・・・那由他、様?」


なんでここで、那由他の名前が出て来るんだ?

同性なのか?

ということは、那由他リリーって名前になるのか。

な、成る程ね。

嫌な予感がしやがるぜ。


「もしかして、まだ気づいてないの?私那由他よ?」


・・・・・・。


ここでブレイドさんにお願いがある。

代わってもらえないだろうか?


《もちろん嫌だよね。》


ですよねー。


「や、やぁ!那由他!」

「那由他?」


剣呑な声を出す那由他。

周囲の気温が一気に下がる。

那由他の眼鏡越しに見える目が殺意で光る。


「な、那由他、様!無事で良かった!本当に!こっちの相手は中々に手強かったから、心配してたんだよ!本当に!」


刺激したら殺される。

刺激したら殺される。


「心配ですって?どの口がそんなふざけたこと言うのかしら?いえ、口では無く目かしら?目は口ほどに物を言うというし。さっきからあんたの目は真実を語ってくれているわ。本当に心配してるのは、私のことではなく、私のオッパイとパンティスだとね!」

「そ、そんなことは、ない・・・。」


くそっ!何故だっ!

何故目線をオッパイとパンツから外せないんだ!

今すぐ外さないと、確実に死が待っているというのに。

どうしようもなく惹きつけられる。

まるで俺は夏の夜に舞う蛾だ。

美しいものには寄らずにはいられない。

たとえそれが、命を焼き尽くす業火だとしても。


「ふーん、まあいいわ。今はあんたとじゃれ合ってる場合でも、場面でもないし。だから、取り敢えず締めましょうか。」

「えっ⁉︎締めるって?」

「そんなの、第1章に決まってるでしょ。」

「こんな中途半端なとこで⁉︎」


学校に変態尼僧を置きっぱなしにし、

ルシファールと神父さんは放置、

ブレイドさんは水樹に、

リリーは那由他の中に入りっぱなし、

主人公の2人は上空500メートル付近を飛行中で、

水樹は何故那由他が大人になったかも知らず、

何より、神父さんが行なった大規模魔法(人払いまたは、異次元創成)の効果がまだ継続中なのに。


「そうよ。さっさと締めなさい!」

「流石に締めが適当すぎるよ!だいたいこんな空の上で締めたらって、ヒィィ⁉︎」


那由他の手に氷の剣が握られ、水樹の喉元に切っ先が向けられる。


「・・・水樹、私はもっといい返事が聞きたいわ。分かるでしょう?」


あぁ、那由他さん。

無茶振りの難易度が鬼だドン…。


「・・・分かったよ。締めればいいんでしょ。締めれば…。でも、少しナレーションさんと相談があるから待ってて。」


ということで、ナレーションさん。

なんとかうまい具合に締めて下さい。

色々放置された状況で締めるのは、主人公の権限では出来ません。

そもそもよく考えると、色々放置された状況を作ったのはナレーションさんですよね?

あなたが、物語の運びを上手くやれば今頃綺麗に締まっていたわけですよ。

それなのに、深夜のノリで適当に書いて。

普通、物語書くときはある程度筋道立てしてから書くでしょ?

なのにあんたは、なんにも考えないで、適当に書くから、拾わないといけないとこ一切拾ってないし。

どうすんの、渚は?

戦いで壊れた建物はどういう扱いにするの?

このカオスな状況を放置とか、責任放棄もいいとこですよ。

それに ー


〈ナレーション〉

はい!もう分かりました!

すいませんでした!ノリで書いてしまって!

色々放置してしまって!

全部私が悪いです、本当すいませんでした!


〈水樹〉

分かってるなら、頼むよナレーションさん。

俺の命がかかっているからね。


「相談は終わったの?」

「うん、終わったよ。ナレーションさんが上手いこと締めてくれることになったから、俺たちはもう帰っても大丈夫だと思う。」

「そう、じゃ帰りましょうか。」


水樹と那由他は、なんだかんだ有りながらも、面倒ごとはナレーションに押し付け、2人一緒に帰路につくのであった。

あっ!ブレイドさんとリリーは水樹たちの中に入りっぱなしだから、四人一緒になるのか。


まあ、

そういうことで、

取り敢えず、

第1章は終わりということで。


ー 完 ー


続きはWebで!


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