深夜のテンション…
ふ〜。
深夜のノリというものは、かくも恐ろしいものなのか…。
後日続きを書こうと読み返すと、全文消去したくなるような内容だな。
なんだよ、魔力吸収の手段が乳揉みって。
欲望丸出しじゃねーか!
と、後悔しながらも、面倒臭いから書き直さないけどね!by.ナレーション
閑話休題。
《水樹、そろそろ魔力吸収終わるから乳揉みやめてもいいよ。》
「いやいや、ブレイドさん。もしかしたら、まだ隠れた魔力があるかもしれない。だからここは念のため、もう一揉みしておくべきだよ。乳念に。じゃなくて、入念に。」
《…水樹、まだ深夜のノリが抜けきってないようだね。一度冷静に今の状況を整理してみなよ。血の気が引くから。》
「血の気が引くって大袈裟な。俺はただ、那由他が一度殺されかけた相手と闘っている間に、気絶した尼僧さんのオッパイを無断で揉んでいるだけだろ?」
ん?
「・・・・・・ほうぇあああぁぁ!!
ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイよーーーー‼︎
ブレイドさんどうしよう⁉︎
俺、完全に変態だよーーっ!!
なんで俺オッパイ揉んでんだよっ!
しかも、相手はスヤスヤ寝てる間にっ!
どうしよう、どうしよう、どうしよう!
俺というキャラの属性が変態になってしまう!
うわあぁぁーーっ!」
駆け出した。
否、逃げ出した。
今の俺はただの変態。
それは誰の目にも明らかで。
深夜のテンションで書いたが為の失敗。
だが、やってしまったことはやり直すことが出来ない。
覆水盆に返らずだ。
だから、せめて謝ろう。
心を込めて。
「那由他さーん!後で俺のしたことをナレーションから聞くでしょうけど、殺さないでくださーい!本当すいませんでしたーー‼︎」
駆け出した勢いで、那由他の方に向かってジャンピング土下座をかます水樹。
今の土下座はエクストリーム競技に出しても、高得点が採れるだろう。
《やっとこちら側に帰ってきたか。でも、戻ってきたところ悪いけど、早く那由他さんのとこに向かわないと、あっちはあっちで色々とマズそうだ。》
「えっ!那由他のとこに行くの⁉︎駄目だ!駄目だ!絶対殺されてしまうよ!そうだ!逃げよう!誰もいない無人島とかに!」
《…流石に、主人公が無人島で生活し始めたら、全く別の物語になってしまうよ。諦めて助けに行くんだ!それにピンチで助けに入ったら、許してくれるかもしれないだろ?》
「…許してくれるかな?」
《きっと許してくれるよ!》
「そうだな、そうだよな!許してくれるよな!うん。なんせ俺と那由他は10年以上も付き合いがある仲だ。一回くらい過ちを犯したって、きっと笑って許してくれるさ。
多分…。
恐らく…。
でも、念のためもう一回謝っておこう。ごめんなさいでしたーっ!!」
ワンモア土下座。
三つ指揃えて地面に額を擦り付ける。
うん!これで後顧の憂無しだ!
張り切って助けに行くぞっ!
《水樹、言わなくても分かってると思うけど、油断だけはしないでくれよ?》
「まったく、誰に言ってんだよ?チャチャッと助太刀して、終わらせるさ!」
ジェヤッ‼︎
水樹はウルトラマンみたいな掛け声の元、那由他の元へ殺されに、もとい助けに行くのであった。