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シンプルに


「ん?何がまだなんだよ?ああ、もしかして那由他のボケが闘っているエセ神父のことか?それなら少し休んでから行こうぜ。那由他がピンチになったくらいによ。ヒーローは遅れて登場したほうが、カッコイイってね!」

《違うよ、水樹。確かにあっち側の戦いも、気になるけども、この女はここで始末しておこう。》


いやいやいや、


「ブレイドさん、流石に戦意のない相手を斬るのは武士として、モノノフとしてどうかと思われるよ?」

《水樹、これはふざけてなんかない。本気だよ。今始末しておかないと、今後襲ってこないとは限らない。》

「確かにそうかもしれないけど、流石に殺すのは違うだろ?」


俺はついさっきまでただの中学三年生だったんだぜ?

いくら魔法とか予言とかは受け入れられても、人を殺すのは受け入れられんぜ。

冷静にな。


《なにを甘いことを!君の命に関わることだぞ!それにさっきまで闘ってたじゃないか!殺す覚悟があって闘ってたんだろ?闘って殺すのと、闘わずに殺すのとでは何か違いがあるとでも?》

「闘ってた時は調子に乗ってたのと、必死だったのとで殺すとか、殺すことがどういう意味とか考えてなかったんだよ。だから、今冷静に考えると殺すのは無しってなったんだ。この考えは変える気はない。」

正直、腕斬られた時はチビるほど痛かったから、恨みがないと言えば嘘になるけどな。

殺す程ではない。


《…そうかい。君にその気がないなら ー 》

ブレイドさんが急に表に出てくる。

水樹は急なことだったので、抵抗する間も無く主導権を手放してしまう。

《いきなり何してんだよブレイドさん!まさか、馬鹿なこと考えてないよな?》

「……。」


そういえば書き忘れてたけど、ブレイドさんが表に出てきた瞬間、剣は手放したので腕は吹っ飛んでないです。

剣はそこら辺に浮いてます。

・・浮いてます。


ブレイドさんがさっきと同じように、魔法で日本刀を生成。

下にいる渚を睨め付け、刀を構える。


「なんだい?あの坊や、さっきから一人で盛り上がって。しかも、刀までだして。やだ、こっちを情熱的な眼差しで見つめてるわ。どうしましょう。」

渚はブレイドさんが出している殺気を、自分の都合のいいように受け取っている。

つまり、惚れられたと思っている。

命の危機だぞ、渚!


《早まるなよブレイドさん。この世界で殺人は重罪なんだ!しかも、俺の体で殺ると俺が殺したみたいになるだろ!俺があの変態尼と話し合いでなんとかするから、もう選手交代しよう、な?それにあんまり俺の体を使うのは2人のためにならないんだろ?」》

「大丈夫だよ、水樹。今あの尼は油断している。一瞬で殺れる。」

《大丈夫じゃねーよ!ブレイドさんは何にも分かっちゃいない。この世界の決まりで、殺人はやってはいけない事になってんだよ。何回言ったら分かるかな。》

「分かってないのは水樹の方だ。殺人はやってはいけないなんて、誰が決めた?神か?法律か?それとも当たり前の道徳か?そんなもの全部まやかしだよ。神は創造もするけど、破壊もする。法律だって、人間が勝手に決めただけだ。人間が勝手に決めて、それに従うように洗脳しただけだ。自分自身をね。道徳もそうさ。自分自身に暗示を掛けるんだよ。いけないことはいけないとね。賭けてもいいけど、子供の頃から殺人は良いことと教えられた、洗脳された人間は人を殺すことに躊躇いはないね。何故なら殺人はいけないことではないからさ。歴史を観ても常に人は殺し合ってる。だから、水樹も洗脳から解放されたほうがいい。そしたら分かる。やりたい事をやる事こそ至福なのだと!」


…なんだか、ブレイドさんの台詞が訳のわからないことになってるぞ。

これは最近作者が変な本にハマってる影響がもろに出ているな。

修正しなければ。この話はこんな小難しいことは求めていない。

もっとシンプルに面白くしなければ。



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