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こちら主人公チーム


こちら主人公チーム


「腕がとれちゃったとなると、それを治すには、修復ではなく、拒絶と言うか否定を使う。魔力を使い、時間と事象の両方に干渉。そして、時間軸をx、事象軸をy、空間軸をzとし、腕が斬られた座標を割り出し、その座標にアクセス、該当ポイントを確認後、腕が斬られたという事実を抜き出し、今の世界とリンクさせる、という形になる。簡単に言うと、腕が無くなったという事実を無かったことにするんだ!故に否定!」


こいつ、頭イっちゃったのか?

「…ブレイドさん。どうやら、ふざけてる場合じゃないらしい。本格的に視界がブラックアウトしてきた。」

血ってのはなかなかどうして、止まらないものらしい。いのち短し恋せよ乙女か…。俺男だなぁ。

「どうやら本格的に死にそうだね。魔法の使い方を教えてる時間もないようだ。作戦Bでいこう。」

そう言ってブレイドさんは人差し指に嵌めていた指輪を取り、水樹の左の人差し指に嵌める。

「なんだ、この指輪は?」

ずいぶんと高そうだな。

「これがさっき言いかけた、いわくつきの武器の鞘と言ったところかな。」

「武器もなにも、今は腕治すのが先だろ。」

ヤバイ、マジ死にそうなんですけど。

「言ったろ?作戦Bって。その指輪に封じられている剣はすごくてね。”なんでも斬れる”んだ。そのなんでも斬れる剣で、腕が斬られたっていう事実を斬ってしまおうっていう魂胆さ!驚いた?」

「驚く気力もないよ…。なんでもいいから、さっさとやってくれ。こちとら彼岸が見えてるんだ。」

「では、承諾が得られたということで、剣の主を君に変更しよう。」


パチッとフィンガースナップ。

すると、指輪が一瞬赫く輝く。

そして、指輪に彫られていた文字が変化。

しかし、その文字は水樹が知るどんな文字にも当てはまらない、文字通り読解不能な文字であった。

「これで、その剣の持ち主は君になった。お次は指輪から剣を顕現させるんだ。」


「えーと、どうすれば ー 」


「あはっ!見ーつけたっ‼︎」



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