8/21
8:デート目前
お昼休み。
あたしと紗枝はいつも通り、学食でおしゃべりしながら過していたの。
「紫音はいいよね。そんな油もの食べても、全然太んないんだもん。最近感じるんだけど、『A定食』ってカロリー増えてない?」
「え~? ――そう、かなあ?」
「て言うか!」
「へ?」
「太れ、紫音! ダイエットの苦しみを知れ!」
めちゃくちゃな言いがかりだよ。
まあ、それが親友だからでもあるんだけどね。
「まいっか。紫音? 早めにメールしなよ」
「うん。あたしもそう思ってた」
ほうじ茶をすすりながら、スカートのポケットからケータイを出す。
さあ、今度はどう書こうか……。
Subは、
『分かりました』
だよね。
本文をどうしよう?
悩みに悩み、紗枝に相談して、
『とても楽しみです。
よろしくお願いしますね』
にした。
これしか書きようが無かったんだもん。
あたし、紗枝がいないと何も出来ないのかな?
初心者だもん。
仕方が無いよね。
さあ。
いよいよ本物のデートだ。
2人切りの。
わくわくもあるけど、どきどきの方が強いなあ。
でも、杜雄君と会うんだもん。
――当然だよね。