最終章:信じています
そして……。
「ほら、行くよ。紫音に杜雄君!」
「ちょっと早いよ、紗枝」
「時間がもったいないでしょ! 今日は回りたいアトラクション、たくさんあるんだから」
ディズニーランド。紗枝&優斗君、あたし&杜雄君で『Wデート』ですっ!
何だか夢みたい。
でも、隣には。
笑顔の杜雄君が一緒にいる。
「行こうか、紫音ちゃん」
「はい!」
すっと手が握られた。
ぬくもりに包まれる。あたしも握り返した。
(こうして。一緒の時間を、たくさん作ろうね)
「ほらー。紫音」
「待ってー」
あたしは思った。
(これからも、いつも『初めて』の気持ちで)
「よろしくね、杜雄君!」
――あたしたちの笑顔がはじけた。
いつまでも、ね。
信じています。
了
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
個人的には、めちゃくちゃ軽い小説の位置付けだったのですが……。
思いのほか、多くの方に読んで頂けて、感慨の念に堪えません。
この話は自分でも書いていて楽しく(『キッポ~』も楽しいですけど)、さくさく書けました。
シリーズ化すべく進めたいので、また読んで頂けたら、と思います。
今後とも、ろくべえの拙作を宜しくお願い致します。
ご感想・ご評価、お待ちしております。
最後までお付き合い頂き、本当にありがとうございました。




