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さんご
さんご
白いポツポツと穴の空いた
棒のようなものを想像する
カヌーに乗り岸から少し奥の方まで名乗り出してみた
海の中に青や黄色、オレンジが海中の
所々に点在していた
潜っていなくても見えるそれは
海の透明度が高いから出来たことだろう
初めてみた
ジェットエンジン付きの乗り物で
見守っているお兄さんに聞いてみた
鮮やかな色のさんごは生きている
白は白骨化
茶色は死にかけている状態だそうだ
砂浜には白いさんごが貝殻と共に落ちているが
それは役目を終えたものらしい
海の微生物がさんごの骨格を作る
水温が上がると微生物がさんごから離れてしまう
この微生物がいなくなった
骨格だけが残った状態が白いさんごだと
他の人が教えてくれた
海がクリーミーな水色と藍色っぽい青に分かれていた
カヌーの上からも今境界線通った、と、分かるほど
色味が異なっていた
深さが違うのか、植生が違うのか、
聞くことはできなかったが神秘的な空間であった