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スコールのような

突然の雨に


全身ぐっしょりとした人が


中に入ってくる


ねずみたちは無事だっただろうか


おたまじゃくしは流されていないだろうか


カタツムリはこのスコールのような雨


の後にも出てくるのだろうか


雨が降らないときカタツムリはどこにいるのか



久しぶりに生暖かい湿気に包まれる


梅雨の湿気とは異なるのだ


何だか妙に生暖かいのだ


お湯で濡れた乱れ髪を振り回しているような


梅雨の湿気は


むわんと肌の息する所を塞ぐ


女性の髪で言うと


ストレート髪がじとっと湿って重そうな感じだ



瞬きしていないのに一瞬ブラックアウトした


疲れたのかなぁと歩き続けると


また目の前にあるはずの看板が消えた


二度瞬きをすると目の前に看板がある


ぐるぐるごろごろ


空が鳴った


雷だった


雷は光るものだと思っていた


夜雷は空間を宇宙の暗闇へと変えるらしい


混沌として何もない



雷という時を止めるスイッチは


私たちが宇宙にいること


宇宙の一部であること


を思い出させてくれた







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