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雲の会話 1

襲いかかってきそうな雲  


思わず腰をのけぞらせる


雲の底が低いから


地上が押しつぶされてしまいそう



二代巨雲の一部始終


右側: 口を大きく開けている。顔の8割が口だ。顔を大きく仰け反らせる。手を口の横でピースをし損ねたように開く。2頭身くらいだろうか。球体が二つくっついたような。

笑っているのか嘆いているのか恐怖で震えているのか

読み取りが難しい表情。


左側: ギリシャの彫刻のような精悍な顔つきと体つき

美しい曲線美を持つ。張りのある様相から若人らしい。

右の雲を振り返り何か気にかけている。

頭にはターバンのような巻物と布を左肩で止めたようでひらひらと波打っている。



左: 「何をされているのですか、師匠。参りますよ。」


右:「ふあふあふぁふぁふぁ。」


左:「何に笑ってらっしゃるのですか。」


右:「ふあふあふぁふぁふぁ。」


左:「笑ってばかりいないで進みますよ。まだ道のりは長いのですから。」


右:「……ふあふあふああああ。」


右の頬に涙が伝う


左:「ご自分の如意棒くらいにお持ちください。耳に入れるだけでしょう。」




手元から目を上げるともう二人はいなくなり

新しい物語を形成している コウモリの羽ばたく音が夜だぞと5時のチャイムのように呼びかける


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