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町を飛び出し
木曽川の広き長き穏やかなこと
きりを山と山の間
川と山の間
朝と昼の間
昼と夜の間に包み込む
水が森を反射する
エメラルドグリーンの木曽川
切り株の近くに赤オレンジのきのこがにほん
もう一つの切り株にひょろながきのこがいっぽん
日差しがずっと柔らかい
ただぼーっと風景をみる
霧は出たり出なかったりするらしい
わたしがみるといつも白いベールで身綺麗だった
朝4時に目が覚める
窓の外をみると明るくなっていた
日は登っていないが
朝霧に光が照射され地上に朝を伝える