へん、ふへん、ちきゅう、いきる
台風が来ない
もう、5年ほど台風が来ない
台風が来る道として全てが作られる離島
コンクリート造りの家や
昔ながらの家々
防風林のために家の周りにはあらゆる植物が植えられ
石垣が張り巡らされ
床が高く正方形の瓦造りやね
家の背丈も防風林で覆われ
あまり高くないよう工夫されている
道端のさとうきびがまっすぐ綺麗に伸びていた
道路に倒れることなく
風来坊がきょくしょ的な雨をもたらし
見ぬ間に身長を伸ばしていた
さながら近所の子供のようである
船が止まったらしい
コンビニ、スーパーの
パン、牛乳、お菓子のコーナーが黒い
台風が奄美の隣でできるそうだ
どうやら台風は来なそうだ
今までと同じでない暑さに翻弄されている
私たちの思っている普通は本当に普通なのだろうか
2.3日で終わった梅雨に不意打ちされた
私達の思っていた梅雨とは別物であった
だが、しかし
あれはあれなのだ
起こるものは起こるのだ
いつもだったらもっと雨が降るはずだ
いつもだったら四十度など見るはずないのだ
いつもだったら蝉が鳴くはずなのだ
いつもだったら蚊に刺されで足が膨れていることだ
などは私の生きし20数年で作られた杓子定規だったのかもしれない
そんなことを考えた
与えられし自然を素直に受け取ると思ってみるのも
いつまでできるだろうか
私たちは自然を作りすぎてはいないだろうか
正直わからない
ただ
今持っている携帯電話が自然から頂いたもの
土、鉱物、金属、太陽、月、あらゆる地球に
私たち人間ではない別のものから作られていることは
忘れずにいたい、と思った