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降りてきた疑問
昔の人はどんな生活をしていたのだろう
どんな文字を持っていたのだろう
どんな器を使っていたのだろう
過去となり今は見えにくくなった文化
あらゆることを想像して
知らないものを知っていく
知らないものを見つける
悠久の時に想いを馳せる
植物が壁を這い壁の柄となっていた
覆い尽くしたつるは壁を喰らう
一年や二年じゃあたいして変化は分からないそうだ
じわじわゆっくり
コンクリートを覆っていく
時にロマンを感じるならば
これにはロマンはないのだろうか
長い時間をかけて作り上げた壁模様
時の長さが重要なのか
人の意味出す文化が重要なのか
類稀なのが重要なのか
なぜ人は地面を掘り返すのだろう
なぜ人は昔を知りたがるのだろう