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鳥は


首をゆるりとこちらに向けた


黒く濡れた瞳に光があった


鳥は


体ごと彼方(あちら)を向いた


鳥は


目を周囲に巡らせ


鳥は


片足ずつ水から持ち上げは静かに下ろした


鳥は


ながくほそい首を太陽から下ろし


水に口付ける



     魚が跳ねた



太い枝に別の四羽が休んでる


上から見下ろす彼らは


洗われたサラシのようだった


真っ白な体を太陽(てぃだ)が見ている


風が吹くと枝が揺れた


         ばたたたたた


水辺にいた鳥が加わり五羽になった



途端


声をあげて彼らは飛んでいった


低きから高きへ


山の向こうへ消えて行った






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