ほよほよ
ふいに自分をいじめたくなるときがある
拳を自分に振るうのではなく
心の中の自分を心の中の自分が攻撃する
これはタチが悪い
外から見えないからだ
自分自身で自分を追い詰め詰る
過去の思い出したくないものを鮮烈に脳に映した
勝手にナレーションをつけて
大抵再編集されたものが目の前を覆う
事実が捻じ曲がり心をえぐる刃と化した虚像に
謎の懺悔に後悔に贖罪に
見えぬ血を垂れ流す
自分を愛してくれる人すら信じられなくなる
寝不足には注意だ
そんな日は散歩していてもどの道を歩いたか覚えてない
何がいたかあったか覚えてない
心が踊らなくなっている
そんなときは
地面に足をつけて、お尻をつけて風を感じる
目を瞑っていっぱい鼻から吸って
ぱっちり目を開けて口を大きく開けて勢いおく吐く
それでも刃が頭を離れないとき
無理に口角を上げるのをやめてただ花を見つめるの
そしてこの子はどんな歩みがあって
今ここにきたのかなぁって考える
明日はどうするのかなぁって
そんで明日また見にこようって
思わなくても思い込む
そうやってるとなんだか
刃すっぽ抜けて溶けたみたい
また来るね〜
小さな幸せ、瞬間の奇跡、生きてる実感
をまた貰いに来るね
ほよほよした気持ちになったいちにちのはじまり