表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
191/235

たんぽぽ

たんぽぽの綿毛に触る


両の手の指先で優しく包む


指先に()れる感覚がない


本当に掴めているの


もう少し(せば)めて


しろもこアフロを覆うように触れてみる


やっぱり感覚がない


これ以上は潰してしまいそうだからやめよう


こんなに繊細だったんだ


風に揺れてふふ、と微笑み返してくれた


4月だからたんぽぽの綿毛、


暦上はなんら違和感なく思える


思いながらもなんだか


違和感、


季節終盤に爆発させたもふもふ頭に思えた


雨の寒さはあるが春の寒さとは違う気がして


たんぽぽが生えているのが不思議に思えていた


黄色い花も見かけたけれど


梅雨が言葉より先に忍び寄ってきている


「梅雨」という言葉の下のほうに小さく細く


侵入している感覚


綿毛を脱ぎ捨て、

つるっとした頭の下に綿毛に種のついたものを


2、3個ぶら下げたものも見かけた


時間って本当に流れているだなぁ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ