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葉(よう)
絵本を作りたいと思って、他のところに投稿していました。なかなか先の話を作ろうとせず進まない…。一点集中のためにこちらで作るごとにあげます。
少年は今日も一人で森の中へ行く。
朝ごはんを食べて体ひとつで家を飛び出す。
いつものようにずんずん足を進める。
自分の肩に並ぶほど生い茂った草を
踏んで道を作っていく。
これが今少年がぼっとうしていることだ。
道がなかったところに少しずつ道ができてくる。
何度も踏んで固めた場所が次の日にはふわふわの
道になっている。
そのふわふわが面白い。
もう一度踏んで固めてまた次の背の高い草を踏んでいく。
何日も続けていると、ある日草の生えていない広場に出た。
「お、何だろう。」
なんだか大きなものが置いてある。
不思議なトンネルがあった。上下に二つ。
下の穴の前には階段が置いてある。
ひとつひとつ階段を登ってみると上の穴にたどり着いた。
トンネルの中は真っ暗。
一度階段を下ってもう一度のぼった。
少年の手にはランプが握りしてられている。
どきどき。わくわく。
何があるのかな。