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目覚ましのバイブを止めて


再び目を覚ますと3時間二度寝していたようだ


珍しい


朝、眠りたくとも


カーテンの隙間から差し込む光が


沼底から現世へと引っ張り出すのが常だ


もう一度眠ってやると対抗するも体が起きているので


無駄な足掻きと終わることが多い


が今日はアラームを止めてもう一度沼底を


ぬるぬる徘徊していた



連日の日中遊歩


赤く熱をもつ全身


おでこと頬頭が酔っぱらいのように色付いていた


妙に冴え渡る頭と体を持て余し


床についてもしばらく本を読み耽っていた



朝日の差し込みがない


宵からの変化が空の明るさだけだった


深い鼠色から豆腐色の空へと


流れるように進んで行く時間が物事を曖昧にしていく


きょうはこれをするんだったっけ


それはきのうで


きょうはあれを何時にして…


あれ、いま何時だっけ


あれ、きょうっていつだっけ


あれ、今日って何だっけ


だんだん不思議な感覚になって…


ぐるぐるぐるぐる



はっ


脳の奥がパチンと弾けるとこがした


どうやら眠りの沼の底にいたようだ


梅雨が来そうないちにち





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