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日照り
日照り
2日間一歩も家を出なかった自分にはあまりにも
眩しい
目が開けられず
道でもらったチラシを日傘がわりに歩く
眩しい 眩しい
日差しだけじゃない
元気、ぱんっと張りつめた水の玉のような
美しい若人たちの声、姿、勢い
日照りというと
砂漠の灼熱の中で
降り注ぐ熱と光のように思えるが
それだけではない
春の日差しもここまで圧があるとポカポカから
日照りへと使う言葉は変化させたい
雨の日と雨の降らない日の違いがはっきりしてきた
気がするのだ
明るい日と雨の日顔がいくつもあるはずが
二つに集約していくようだ