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シャワーの湯

疲れとはこのことなのか


頭の中心がなんだか重い


体を動かす位置が低くなりお尻より下の方で体をずりずり引きずって歩いているようだ

自分を苦しめるような妄想ばかりが頭を占める


人間世界から逃げたい

人が何を思いどうすれば衝突なく物事が進むのかそればかりを考えてしまう

それによる行動が正しいのか正しくないのか

どんな効果をもたらしているのかもわからない

ただ眉間が寄ってくる

ふうと息を吹き出しても出て行ってくれない頭のモヤモヤは

シャワーでつるつると流れて行った


ボイラーで熱した水


物質的なそれだけじゃないモヤモヤを流す効果がある


浴場を出る頃にはほっこりしたムードに包まれ布団が最高級ベットの如く贅沢品に早変わりした


シャワーの蛇口を捻る


水が流れる


数十秒もすれば心地よい温度のお湯になる


頭からお湯を被る


浴場の電気をつけ忘れた


廊下灯が窓ガラスの模様で偏光し腕を照らす


水が左腕を流れる


ぴちぴちと床が音を鳴らす


茶オレンジの光がシャンプーリンスの位置を示す


腕が黒色の茶色に分かれた


茶色の面に水滴が見える


水滴に光が入る


水が白い


筋がいくつもできる


お湯が血管に入ってくる


お湯は体となる


体に滞った思考やゴミを血管に乗せて流し流し


髪の先から出て行った


浴場を出ようと決心したときこそ


湯が血管から出きったときである


寒い日は循環に時間が掛かるからお風呂時間が伸びるのは致し方ない


お風呂後にはすべてスッキリするものだ

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