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人間
人と生きていくとは難しい
特に1人の生活を知ってしまったもの同士が
共同生活を営み始めることは一枚重ねて難しく感じる
自分自身は満足だ、で終わっていたことが
相手はどうであろうか、
嫌な思いをしていないか、
思いを打ち明けにくい空気を作っていないか、
2倍、3倍考える
これは決して悪いことではないと思っている
元々己は家族という集団の中で生きてきた
そこを苦しいとは感じていなかった
一度集団を離れ1人での生活を経験する
悲しさ、寂しさと共に知らず知らず自由を知る
そして再び共同生活へと集団へと舞い戻る
その時気づく
集団生活とは難しいものなのだと。
人間とは図り難くなんと奇怪で面白いものなのかと。
この難しさには立ち向かう
共に生きていくために悩み続け、苦しみ続け、もがく
そう思わせる「人間」という存在が少しは好きらしい