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芭蕉よ

芭蕉の葉はバナナの葉に似ている


確か同じ種類だったような…


芭蕉の葉を見て思い出したことがある


沖縄には芭蕉布という織物がある。


名前の通り芭蕉の幹、


というか葉ではない部分を取り出し糸にする。


糸を繋ぎ合わせて織る。


そうしてできたものが所謂(いわゆる)芭蕉布。


薄くて出来立てはざらざらしている


着たり洗濯しているうちに柔らかくなっていくそうだ


まあ、下着をつけた上に着るものだったようで


直接肌には触れなかったらしい


風をよく通し日差しの強い沖縄では


夏に重宝されていたそうだ


12世紀、だから今から800年くらい前から作っていて


王族から畑仕事してる人、立場関係なく多くの人が


着用していた


800年というと掴みどころがなく遠い昔のように感じ


るが、100歳まで生きるご先祖8人分だと考えてみよう


と思う


今まで生きてきた20年を5回繰り返した人の8人分


そう思うとそんなに遠い昔ではないような気がする


戻ろう


芭蕉布はトンボの羽のようだと評さるように薄い


透かすと布の後ろの景色が捉えられるほどだ


時代の流れの中で


いつの間にか芭蕉布と名前がつき、沖縄を代表する


高級布、貢納布になっていったそうな


今は作り手も多くはなく、


何より芭蕉を作っている人が少ない


一つの着物を(こさ)えるのに一本の芭蕉では


足りなかろう


芭蕉布のための芭蕉畑が必要になるのだ


・・・・・


という話を聞いたことを思いだした

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